1通のラブレターから
2015年 03月 07日

『クレオール・ニッポン』の録音が終わり、執筆も入稿した頃、鹿児島の友人が「島根に行こう」と言い出しました。島根というと松江は私が敬愛するラフカディオ・ハーン=小泉八雲の町。
ちょうど同じ頃にテレビでハーンの特集をやっていて、曾孫の小泉凡さんが出演されていました。「ギリシャ、アイルランド、ニューオリンズ、マルチニーク、多様な異文化体験を重ねたハーンであったからこそ当時の日本のひとびとの精神性の本質をとらえることができたのではないか」というようなことをおっしゃっていて、それを聴いて涙が出ました。日本ではそういう言葉はなかなか聴くことができないからです。それから、「ラブレター」を書きました。小泉八雲記念館館長の凡さんにあてて、ハーンの眼差しにインスパイアされて、日本の歌を発掘したこと、ハーンの生まれたレフカダ島にもうすぐ行くこと、その前に松江に行く旨を書いて、CD音源を入れて、投函。
すると、何日かして凡さんからメールが届いたのです。記念館にたまたま行ったら私の手紙が届いていたそうで、「まさにクレオール・ニッポンの音楽ですね」と書いてくださっていました。どんなに嬉しかったか!
それから、松江へ行き、凡さんご夫妻とお会いできたのです。お話は尽きず、広がって広がって・・・・奥様の祥子さんがレフカダ島の関係者の方にも紹介してくださって・・・そして松江でコンサートを実現することに・・・・!熱くおもしろい方々が次々に登場、松江公演のためにみなさんがご尽力くださっています。そして、本当に嬉しいのですけれど、小泉凡さんがトークゲストとして出演してくださるので、私はレフカダ島の歌などハーンとつながる歌を歌いたいなと思っています。
小泉八雲没後111年記念公演になります。
ぜひこの特別ライブにご来場をお待ちしています!!

by miomatsuda
| 2015-03-07 14:41
| ◆日々雑感/Notes















