ペルナンブーコのカルナヴァル その3
2012年 02月 28日
火曜日は、レシフェの旧市街で行われるカルナヴァルの最終日。
夕方、パッソ・アルファンデガという建物で、ペルナンブーコのテレビ局の生放送の番組で歌うことに。

この曲をこのキーで、という打ち合わせだけで、昨日おぼえたフレーヴォを歌う。歌手の人が歌詞カードを貸してくれたり、とても優しい。昨日覚えたフレーヴォを歌う。歌手の皆さんの歌を隣で見て聴いたりしているうちに、一日たったら、歌にもっとスウィングを感じるようになっていた。こんなふうに歌を体にしみこませる。

とても優しくて、もちろんめちゃうまいメンバーの皆さん。

プレゼンテーターのRogerさん(仮装中)
放送の後のパッソ・アルファンデガ。とても素敵な場所。
それから、だ。
開会式が行われたマルコ・ゼロ広場の最大のステージで、カルナヴァル最後の演目が行われる。
200人のフレーヴォのオーケストラに著名な指揮者が一同に介して、しかもアルセウ・ヴァレンサ、エウバ・ハマーリョやファファ・ヂ・ベレン、ルイーザ・ポッシや、地元の素晴らしき歌手たちが演じる。
今年のカルナヴァルは、シンガー、コンポーザーのアルセウ・ヴァレンサに捧げられたのだが、当人が誰よりも力強く素晴らしい声で貫禄の「現役」ぶりをみせてくれた。かっこいいーー!!

これはヘナータ・ホーザとアレッサンドラ・レアォン。
なんとこのステージで、SPOKのゲストで歌うことに!

インターナショナルゲスト、として呼び込まれて、歌手のグスターヴォ・トラヴァッサ氏とデュエット、カルナヴァルの最も大切な歌とされる"Ultimo Regresso"を初めて歌った。プラッサを埋めるいっぱいの人がみんな一斉に歌っているよ!ステージから見る眺めは、感動的だった。

こういう歌はだいぶ古い。若い人までがこの古い祭りの歌を全身全霊をかけて歌っている。これぞ文化が伝承されていく美しいあり方だと思う。
グスターヴォさんは、カルナヴァルの幕開けを告げるイベント、ガロ・ダ・マドゥルガーダを取り仕切る人で、とってもオープンで素敵な人。

彼はステージから降りた後、とっても嬉しそうに言った。
「あのエネルギーを見たかい、美しいだろう。ペルナンブーコのカルナヴァルにはリオとは違う熱がある。カルナヴァルの主人公は、普通の人たちなんだ。みんながアーティストなんだよ。みんな仕事も、やらなきゃいないこともやってしまった。今はただ楽しむだけなんだよ、楽しまなきゃいけないんだ」
この言葉に、カルナヴァルの本質があって、カルナヴァルを仕切る人は、人々の心をよくわかっているし、その心に沿っている。
最後の最後には、出演した歌手やマエストロ達が一斉にステージで歌って踊る。私も手をひっぱられてステージへ。200人のオーケストラが一斉にカルナヴァルのテーマ曲Vassourinhaを吹いて、みんな踊った。

最後にステージへ行ったときは夜も白んでいた。
そのまま歌手の人に手をひっぱられて、フレーヴォ隊とともに、広場へと降りる。最後は観客と一緒になって行進!信じられないようなスウィングで広場をゆく管楽器隊。
やはり信じがたい、このかっこよさ。ジプシー、ユダヤ、アフリカ、ポルトガル、アラブなどなど、混ざり合って進化を遂げてきたこの音楽。ただDNAが混ざっただけじゃなくて、「もっと細かいシンコペーション」「もっと早いタンギング」「もっとかっこいいリズムアレンジ」「もっとすごい踊り」を人々が、お互い刺激を受けながら、それぞれ求めてきたとしか思えない。
愛される音楽文化にはそれぞれの地の人々の好みがあらわれるけれど、ここはなんといってもスウィングだろう。(スウィング、というとジャズのスウィングではなくて、ノリ、のこと)沸騰するようなスウィング。ペルナンブーコならではのかっこよさ。


燃え尽きた私たち。
ありがとう、レシフェのカルナヴァル・・・。
今年は本当に特別だった・・・!!
レシフェにこれからも戻って、この素晴らしい音楽を浴び続けたいと思う。いつ呼ばれてもいいように(笑)フレーヴォももっと覚えよう、と思う。
灰の水曜日の朝のレシフェ。

夕方、パッソ・アルファンデガという建物で、ペルナンブーコのテレビ局の生放送の番組で歌うことに。


とても優しくて、もちろんめちゃうまいメンバーの皆さん。

放送の後のパッソ・アルファンデガ。とても素敵な場所。

それから、だ。
開会式が行われたマルコ・ゼロ広場の最大のステージで、カルナヴァル最後の演目が行われる。
200人のフレーヴォのオーケストラに著名な指揮者が一同に介して、しかもアルセウ・ヴァレンサ、エウバ・ハマーリョやファファ・ヂ・ベレン、ルイーザ・ポッシや、地元の素晴らしき歌手たちが演じる。
今年のカルナヴァルは、シンガー、コンポーザーのアルセウ・ヴァレンサに捧げられたのだが、当人が誰よりも力強く素晴らしい声で貫禄の「現役」ぶりをみせてくれた。かっこいいーー!!

なんとこのステージで、SPOKのゲストで歌うことに!

インターナショナルゲスト、として呼び込まれて、歌手のグスターヴォ・トラヴァッサ氏とデュエット、カルナヴァルの最も大切な歌とされる"Ultimo Regresso"を初めて歌った。プラッサを埋めるいっぱいの人がみんな一斉に歌っているよ!ステージから見る眺めは、感動的だった。

こういう歌はだいぶ古い。若い人までがこの古い祭りの歌を全身全霊をかけて歌っている。これぞ文化が伝承されていく美しいあり方だと思う。
グスターヴォさんは、カルナヴァルの幕開けを告げるイベント、ガロ・ダ・マドゥルガーダを取り仕切る人で、とってもオープンで素敵な人。

彼はステージから降りた後、とっても嬉しそうに言った。
「あのエネルギーを見たかい、美しいだろう。ペルナンブーコのカルナヴァルにはリオとは違う熱がある。カルナヴァルの主人公は、普通の人たちなんだ。みんながアーティストなんだよ。みんな仕事も、やらなきゃいないこともやってしまった。今はただ楽しむだけなんだよ、楽しまなきゃいけないんだ」
この言葉に、カルナヴァルの本質があって、カルナヴァルを仕切る人は、人々の心をよくわかっているし、その心に沿っている。
最後の最後には、出演した歌手やマエストロ達が一斉にステージで歌って踊る。私も手をひっぱられてステージへ。200人のオーケストラが一斉にカルナヴァルのテーマ曲Vassourinhaを吹いて、みんな踊った。

最後にステージへ行ったときは夜も白んでいた。
そのまま歌手の人に手をひっぱられて、フレーヴォ隊とともに、広場へと降りる。最後は観客と一緒になって行進!信じられないようなスウィングで広場をゆく管楽器隊。

やはり信じがたい、このかっこよさ。ジプシー、ユダヤ、アフリカ、ポルトガル、アラブなどなど、混ざり合って進化を遂げてきたこの音楽。ただDNAが混ざっただけじゃなくて、「もっと細かいシンコペーション」「もっと早いタンギング」「もっとかっこいいリズムアレンジ」「もっとすごい踊り」を人々が、お互い刺激を受けながら、それぞれ求めてきたとしか思えない。
愛される音楽文化にはそれぞれの地の人々の好みがあらわれるけれど、ここはなんといってもスウィングだろう。(スウィング、というとジャズのスウィングではなくて、ノリ、のこと)沸騰するようなスウィング。ペルナンブーコならではのかっこよさ。


ありがとう、レシフェのカルナヴァル・・・。
今年は本当に特別だった・・・!!
レシフェにこれからも戻って、この素晴らしい音楽を浴び続けたいと思う。いつ呼ばれてもいいように(笑)フレーヴォももっと覚えよう、と思う。
灰の水曜日の朝のレシフェ。

by miomatsuda
| 2012-02-28 06:50
| ◆旅日記/Traveler's note