松田 美緒のオフィシャル・ブログ MIO MATSUDA's official blog
by miomatsuda
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4月西日本ツアー
『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』発売記念ツアー 
昨年12月発売よりお陰様で大好評をいただいているCDブック発売記念ツアーのお知らせです。
西日本の13会場を巡ります。各地で皆様とお会いできますように!今回、新たな歌発見をかねて、訪れる町にちなんだ新しい曲もお届けする予定です。

出演:
松田 美緒(うた)
鶴来 正基(ピアノ)
渡辺 亮(パーカッション)
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4月4日(土) 神戸
会場 旧グッゲンハイム邸 
神戸市垂水区塩屋町3-5-17
時間 13:00 開場 14:00 開演
料金 前売・予約 ¥3,000 / 当日 ¥3,500
主催・問合せ・予約:ムジカ・アルコ・イリス(安田) 
TEL 090-1240-8835
my2933@i.softbank.jp
予約:旧グッゲンハイム邸
TEL: 078-220-3924 FAX: 078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com

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4月5日(日) 岡山
会場 日本福音ルーテル岡山教会
岡山市北区広瀬町3-13
時間 17:00 開場 18:00 開演
料金 前売・予約 ¥3,000 / 当日 ¥3,500
予約・お問合せ
TEL 090 8652 0205(嶋岡)
E-mail moderadomusic@gmail.com(モデラードミュージック)

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4月7日(火)松江 
松田美緒ライブ クレオール・ニッポン 小泉八雲没後111年記念事業
会場 松江市市民活動センタースティックビル5F 交流ホール
(松江市白潟本町43番地)
時間 18:30 開場 19:00開演
前売り 3000円 当日3500円
主催 どこでもミュージアム研究所 
共催 山陰日本アイルランド協会
後援 八雲会
問い合わせ 090-3638-5700(高嶋)
「プレイガイド」
(松江)島根県民会館チケットコーナー、今井書店松江センター店STUDIO WONDER、今井書店学園通り店
(出雲)今井書店出雲店
(雲南) チェリバホール
(米子)米子今井書店本の学校


4月9日(木)周南
「松田美緒トークショー」
会場:Cafe Minna Sand & Bakery (カフェ・ミナ) 
〒745-003 山口県周南市銀座1丁目27  
時間:19:00受付開始 19:30開演
料金:2,000円
出演:松田美緒
予約・問合せ TEL 080-2268-0232(松本)

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4月10日(金)下関
会場:妙蓮寺 下関市新地町2−6
時間 13:30開場 14:00開演
料金 大人¥3,500 小人¥1,500 ピア・グリーンプロジェクト会員¥2,500
お問合せ ピア・みんなの家 TEL 083-242-9952
築100年以上のつる八旅館を改築した「みんなの家2」「TUR8食堂」オープン記念ライブ

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4月11日(土) 福岡 
「松田美緒トークショー」
会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎店2F・
福岡市東区箱崎1-5-14 JR箱崎駅西口から博多駅方面に徒歩1分)
開場 18:30 開演19:00
料金: ¥2,000+要ワンドリンクオーダー(要予約)
出演:松田美緒 渡辺 亮
協力:アルテスパブリッシング
ご予約・お問合せ:ブックスキューブリック箱崎店
TEL.092-645-0630 メール hakozaki@bookskubrick.jp
*イベントのお申込みは、メール・お電話でお願いいたします。[1.お名前、2.参加人数、3.ご連絡先電話番号]をお伝えください。

4月12日(日)佐賀 
会場:シアター・シエマ
〒 840- 0831 佐賀市松原2-14-16セントラルプラザ3F   
開場 18:30 開演 19:00
料金 前売・予約 ¥3,000 / 当日 ¥3,500
TEL 0952-27-5116 
http://ciema.info/

4月14日(火)武雄
会場:京都屋 
〒843-0022 佐賀県武雄市武雄町大字武雄7266-7
時間:19:30開場 20:00開演
料金 ¥2,500
予約・問合せ TEL 0954-23-2171 

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4月15日(水)長崎
会場: 旧香港上海銀行 
〒850-0921 長崎県長崎市松が枝町4-27 
18:30 開場 19:00開演
料金 前売・予約 ¥3,000 / 当日 ¥3,500
予約・問合せ 090-2504-8256(サニーサイド Keiko) 

4月17日(金)大分 
会場:AT HALL(アトホール)
〒870-0035大分市中央町2-6-4 一井開発ビル3F 
開場 19:30 開演 20:00
料金 前売・予約 ¥3,000 / 当日 ¥3,500
問合せ:
AT HALL 097-535-2567 
info@athall.com
カモシカ書店 097-574-7738
kamoshikabooks.1900@gmail.com

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4月18日(土)行橋
会場 Aal'z Well
〒824-0007 福岡県 行橋市中央2丁目6−15
開場:18:30 開演:19:00 終演21:00
料金 2,500円 (1drink) 
出演:松田美緒トリオ、針尾清(exアンドレカンドレ、飛べない飛行船)大場しょうこ他
※22:00よりBARスペースにてDJタイム 

4月19日(日)北九州 
会場:cafe causa(カフェ・カウサ)
北九州市小倉北区浅野2丁目12-14 
開場 18:30 開演 19:00 
料金 前売・予約 ¥3,000 / 当日 ¥3,500
問合せ 093-521-6969 (株式会社ユナイトヴィジョンズ)

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4月21日(火)福岡
会場:Gallery MORYTA ギャラリーモリタ
福岡市中央区赤坂3-9-28 ロフティ赤坂2F
開場 19:30 開演 20:00
料金:前売¥3,000 当日¥3,500
予約・問合せ:ギャラリーモリタ
Tel:092-645-0630
info@g-morita.com
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# by miomatsuda | 2015-03-29 15:10 | ◆ライブ情報
パリのちリスボン
3月は思いがけない旅の月。

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3月10日に、フランス・パリのEHESS(社会学高等研究院)で行われた国際シンポジウムに招いていただきました。EHESSはレヴィ・ストロースが教鞭をとった学院。 
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 EHESS館内。

 
コンサートタイトルは"CREOLE NIPPON"。
つくば大学、EHESS始め社会学の研究者の方々のシンポジウムなので、このタイトルだけで「ん?」と興味を持ってくださったそうで、会場にはカーボヴェルデ・クレオール語研究の第一人者の方の姿も。

もともと予定していたカーボヴェルデ人の音楽家が来れなくなったため、急遽パリ在住のマイア・バルーと駒沢れおさんに来てもらって、前日にリハして本番。ギターでドミニク・クラヴィックさんが来てくれて、これもまた新鮮。
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クレオール・ニッポンの世界を伝えるためにとても大切にしている歌詞は、英語で暗誦してそれから演奏。「小人のうた」のペテロのくだりでは笑いがおきました。あれは、やっぱり世界的にみてもものすごくおもしろい歌なんだ!
そのほか、秋田の山子歌、相馬の原釜大漁歌い込み、レモングラスに移民節、とダイジェストに発表。
最後には、この地球上のすべての歌、人の心から生まれた歌に敬意を表して、マイアと一緒にいろいろな言語の民謡メドレー。

公演後、いろいろな分野そして国籍の研究者の方々から強い反響をいただきました。アカデミックな視点でも興味深いのもありますが、人々の生活と心から生まれた歌は、軽々と境界を飛び越えられるのです。「クレオール・ニッポンの世界はまさに今回の国際会議の狙いそのものだった」というお言葉もいただき、本当に嬉しい気持ちです。
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招待してくださった素敵なAoki familyと。

それから進路は西へ。
公演の後、フランスの北を訪ねようと思っていたら、偶然にも同じ時期にパリで写真展をしていた写真家の渋谷敦志さんと会うと、これから後輩を連れてリスボンに行くということ。私もせっかくだからフランスでぶらぶらするより帰国までの残りの日々はリスボンで過ごしたいと思い、翌日には旅の空!

夜、空港に着いてすぐに、空港の近くのカーザ・ド・ファドで友人のギタリストが弾いていたので直行。彼は私が初めてポルトガルでファドで仕事をした時に伴奏をしてくれたジョゼ・クレメンテ。いろいろなことを教えてくれた人。私も2曲歌ってきました。
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テージョ川も美しい。

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市電(electrico)もかわらず。

驚いたのはリスボンが綺麗で明るくなっていたこと。お世話になったカーザ・ド・ファドも訪ねて、いろいろな人とつかの間の再会。

たった3日しかないので、旧市街アルファーマを散歩したり、テージョ沿いを歩いたり、友人に電話して会えるだけ会ってきました。
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カーボヴェルデの大好きな歌手アナ・フィルミーノ。12年前リスボンに住んでいた頃、彼女のツアーに同行させてもらってモルナの歌い方とかいろいろ学ばせてもらった!

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最後の日、コインブラまで電車に乗って行ってきました。カーボヴェルデで会ったブラジル人研究者のグラウシア・ノゲイラに会いに。彼女はカーボヴェルデのサンティアゴ島のバトゥックという音楽についての本を発表したばかり。貴重で希少な研究者なのです。
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歴史深いコインブラ大学

その他、いろいろなお友達に会えて、しばしのポルトガル滞在を満喫しました。

帰りは、リスボンからオルリー空港へ、オルリーからパリを列車で横断してシャルルドゴールにたどり着き、締め切り時刻すれすれになんとか帰りの飛行機に間に合って、日本へ帰国。

フランスのアカデミックな場所でクレオール・ニッポンを発表して、そのあと今の自分のルーツの地、リスボンへの旅を経て、またひとつ太い柱が自分の中に立ったのを感じます。


4月にはツアーもあるので、地球規模の眼差しを忘れず、いろいろな場所でクレオール・ニッポンの歌たちを歌っていこうと志新たにしました。

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Lisboa Cidade



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# by miomatsuda | 2015-03-22 18:28 | ◆日々雑感/Notes
1通のラブレターから
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 『クレオール・ニッポン』の録音が終わり、執筆も入稿した頃、鹿児島の友人が「島根に行こう」と言い出しました。島根というと松江は私が敬愛するラフカディオ・ハーン=小泉八雲の町。
 ちょうど同じ頃にテレビでハーンの特集をやっていて、曾孫の小泉凡さんが出演されていました。「ギリシャ、アイルランド、ニューオリンズ、マルチニーク、多様な異文化体験を重ねたハーンであったからこそ当時の日本のひとびとの精神性の本質をとらえることができたのではないか」というようなことをおっしゃっていて、それを聴いて涙が出ました。日本ではそういう言葉はなかなか聴くことができないからです。それから、「ラブレター」を書きました。小泉八雲記念館館長の凡さんにあてて、ハーンの眼差しにインスパイアされて、日本の歌を発掘したこと、ハーンの生まれたレフカダ島にもうすぐ行くこと、その前に松江に行く旨を書いて、CD音源を入れて、投函。
 すると、何日かして凡さんからメールが届いたのです。記念館にたまたま行ったら私の手紙が届いていたそうで、「まさにクレオール・ニッポンの音楽ですね」と書いてくださっていました。どんなに嬉しかったか!
 それから、松江へ行き、凡さんご夫妻とお会いできたのです。お話は尽きず、広がって広がって・・・・奥様の祥子さんがレフカダ島の関係者の方にも紹介してくださって・・・そして松江でコンサートを実現することに・・・・!熱くおもしろい方々が次々に登場、松江公演のためにみなさんがご尽力くださっています。そして、本当に嬉しいのですけれど、小泉凡さんがトークゲストとして出演してくださるので、私はレフカダ島の歌などハーンとつながる歌を歌いたいなと思っています。
 小泉八雲没後111年記念公演になります。
 ぜひこの特別ライブにご来場をお待ちしています!!
 
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# by miomatsuda | 2015-03-07 14:41 | ◆日々雑感/Notes
2月と3月のスケジュール
ギリシャ、イタリアの旅から帰ってからコンサートやツアーの準備など、大忙しです。
素晴らしかった旅の報告は後日にして、これからのライブのスケジュールをお知らせします。

2月はトークライブが二つあります。コンサートとはちょっと違ったおしゃべりと生音で歌ってみたり遊んでみたりして「クレオール・ニッポン」のこぼれ話などを聴いていただく予定です。ぜひご参加下さい。

2月23日(月)東京・千駄木
松田美緒『クレオール・ニッポン』発売記念トーク&ライヴ
時間 19:00開演(18:30開場)
会場:古書ほうろう(千代田線千駄木駅から徒歩7分)
料金:前売・予約 2500円(税込。飲み物持込み可/三軒隣に酒屋あり)
   *空き缶などのお持ち帰りにご協力ください。
出演:松田美緒(vo)、渡辺亮(perc)
ご予約・お問合わせ:
・アルテスパブリッシング
 電話 03-6805-2886
 メール info@artespublishing.com
・古書ほうろう http://horo.bz/event/mio_matsuda20150223/
 電話 03-3824-3388
 メール:horo●yanasen.net ※●→@
※メールは件名を「2/23 松田美緒」として、お名前・人数・当日連絡可能な電話番号をお書きください。

2月24日(火)東京・下北沢
松田美緒トーク&ライヴ ギタリストの笹久保伸さんをゲストにお迎えします。
時間:18:30 開場 19:00 開演
会場:好奇心の森「ダーウィンルーム」2F(小田急線・井の頭線下北沢駅南口から徒歩5分)
料金:3000円+消費税(おいしいコーヒーか紅茶付き)
出演:松田美緒(vo)、渡辺亮(perc)、笹久保伸(ゲスト)、西川啓(聞き手)
予約:アルテスパブリッシング
 電話 03-6805-2886
 メール info@artespublishing.com
 (お名前、人数、電話番号をお知らせ下さい)
ダーウィンルームでも予約を受け付けています。詳細はホームページをご覧ください。

そして3月に入ったら、まず長野の安曇野へ!
これもブラジルと日本の心をテーマに、長野の大自然の中で(積雪でもたどり着けますように!)コンサートです。

3月1日(日)長野・安曇野
「ブラジルの風、日本の心~うたう旅人 松田美緒の世界~」
会場:穂高交流学習センターみらい
料金:2,000円(全席指定)
開場18:00 開演 18:30 
TEL 0263-81-3111 (穂高交流学習センターみらい)
http://www.walkerplus.com/event/ar0420e91639/
出演 松田美緒(うた) 渡辺亮(パーカッション) 鶴来正基(ピアノ) 山田裕(7弦ギター)
一部はブラジル音楽を中心に、二部は『クレオール・ニッポン』の世界をお届けします。

それからパリへ。光栄にも、レヴィ・ストロースがいたフランスの社会学の権威EHESSで行われるシンポジウムに招かれコンサートをおこないます。共演は元祖クレオールのカーボヴェルデ人ミュージシャン、ルシオ・ヴィエイラの予定が変更になり、長年の友人で大活躍中のマイア・バルーと駒沢れおくんが参加してくれることになりました!思いがけなく、とても楽しみ!
フランスにいらっしゃる方、入り口にてシンポジウム参加といえば参加可能です。

3月10日(火)フランス・パリ Paris, France
Seventh Forum for the Euro-Japan Academic Networking for Humanities Project:
Fragmentation and Divergence - Towards the Management of Social Transformation
会場:École des Hautes Etudes en Sciences Sociales (EHESS) (社会科学高等研究院)
シンポジウムにてコンサート(一般参加可能)
出演:Mio Matsuda (vocal) Lucio Vieira (guitar)

それから仙台にて、宮城ブラジル友好協会のイベント「ブラジル塾」にて、『移民節』についてお話をします。『移民節』の作者・佐々木重夫さんのことなど、話は尽きません。

3月26日(木)宮城・仙台
宮城ブラジル友好協会「ブラジル塾」
会場:エルパーク仙台 スタジオホール
   仙台市青葉区一番町4丁目11番1号 141ビル(仙台三越定禅寺通り館)
定員:150名
時間:18:00〜20:00
参加費:無料(懇親会1,000円)

そして、京都では、インド舞踊のダヤ・トミコさん、パーカッションの渡辺亮さんとのエンカント=魔法。亀岡の白い椿が美しい真福寺にて、三者三様の表現を融合させ、創造するステージです。

3月28日(土) 京都 亀岡
「真福寺 椿コンサート 2015」
会場:椿観音様と水琴窟のお寺 真福寺(曹洞宗)
開場 13:30 開演 14:00
入場料:1,500円(未就学児無料・乳幼児入場可)
申込・問合せ TEL/FAX 0771-23-7843 (真福寺)
出演:Project ENCANTO プロジェクト・エンカント
ダヤ・トミコ(舞踊家)
松田美緒(ヴォーカル)
渡辺亮(パーカッション)
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# by miomatsuda | 2015-02-20 13:25 | ◆ライブ情報
2004年のファド日記
最近『クレオール・ニッポン』を発売してからいろいろな場面で、ポルトガルに住んでいた頃のことを聞かれることが多くなりました。

すると、ふと見つけたUSBの中に、2004年の日記がありました。リスボンでファドを歌っていた頃のもので、当時の感覚を なかなかリアルに書いているので、もしかしたらおもしろく読んでくれる人もいるかもしれない、と思って転載します。
(写真は元・鼓童のKaoru Watanabe リスボン公演に来た時に撮ってくれたもの

2004年2月9日付 
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 すごいものを見てしまった。
 モウラリアに、フェルナンド・マウリシオというファディスタがいた。彼は惜しくも去年亡くなってしまったが、そのファドはモウラリアのファディスタの永遠の憧れとして生きている。彼のためのコンサートがコリゼウで開かれた。
 このコンサートのことを知ったのは、ギタリストのバンザと家の近くの劇場のカフェでばったり会ったからだ。「明日来るのか」と聞かれ、あ、そういえば、と思い出し、急いでチケットを手に入れた。友達のジョアンナ・アメンドエイラも歌うし、アレッシャンドラやカティア・ゲレイロの名前もある。翌日さして大きな期待をするわけでもなく、「5ユーロでいろんなファディスタが聞ける、やったー」という軽い気持ちで出かけた。

 ステージにはバンザやヴィオラのジョゼの息子ディアゴ、そしてパウロ・パレイラなど大物が揃っていた。まず、はじめは2年前テレビで知り合ったゴンサロ・サルゲイロが歌った。いつものようにアラブ的節回しのアカペラで始まる「Grito」を歌い、「Estranha Forma da Vida」も歌った。その後はなんとマリア・ダ・ナザレが出て、そしてそのあとすぐにジョアンナが歌った。こんなに早く出していいのかなあ、一体次は誰が続くのだろうと思って見ていた。(ジョアンナの声はやっぱり麗しい!)初めて見るファディスタの人たちもいて、1曲ずつ歌っていくのだが、一人一人の個性が出ていて面白かった。中には「どうしてこんなうまい人のことを知らなかったんだろう」という歌い手もいた。フェルナンド・マウリシオの歌った詩をポルトガル一の俳優が朗読したり、マリーザのメッセージビデオが映されたり、とてもうまく進行していった。アレッシャンドラを生で聞いたのも始めてだった。「かもめ」を大声で歌っていた。Sr.Vinhoの専属歌手パトリシア・ロドリゲスが「暗いはしけ」をうまい節回しとよく通る声で歌い、今一番の売れっ子になりつつあるアナ・モウラもやはり綺麗な声で歌い、皆うまかった。リカルド・リベイラというモウラリアの歌手が歌ったときはそのビートの出し方や声のため方にすごいオーラを感じて熱くなった。それでも「やっぱり皆うまいなあ」くらいの軽い気持ちで見ていた。
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 2回目のインターヴァルの間、顔を知っているモウラリアのファディスタの人たちが客席で大声で会話しているのが見えた。それは客なのか歌い手なのかよくわからないくらいで、ちょっと笑ってしまった。「きっと彼らがファルナンド・マウリシオの歌を歌うんだろう」と予想していると、案の上次のステージで彼らがGruppo Mauricioとして6人でステージに上がった。フェルナンドの娘アナ・マウリシオも出ていた。ここからだ!本物のショーが始まったのは!
 1曲目はのど鳴らしのように歌ったあと、2曲目から彼らがすごい熱気を会場に送り始めた。私は後ろの後ろの席で歌手がとても小さく見えるのだが、彼らの熱気はそんなこと関係なく私の細胞まで入り込んでくるようだった。故フェルナンドをこよなく愛して尊敬していた彼らが1曲の詩を交互に歌った。男女6人の間でのコミュニケーションはただただ自然で、何年も一緒に歌ってきた絆が感じられた。一人歌うと、それにインスピレーションを受けたもう一人が新たな感情の炎を加える。モウラリアにしかないビートの乗り方や節回しでしごく自然にモウラリアをステージに持ってきてしまった。言葉ではあの素晴らしさは言い表せないが、まさに彼らはこう言っているようだった。
「本物のファドを知ってるのは俺たちだ、忘れるんじゃねえぞ!!」
 きっとこの間会場の誰しも息を呑んで見つめていたに違いない。このあまりにも強烈なモウラリアのファドがそこで「繰り広げられて」いるのを。あまりに激しいモウラリアの人生を!このままずっとそれを見つめていたかったくらいだ。本当に久しぶりにファドで涙が出た。まさに、凄いものを見てしまった。

 それからもう一つ驚きがあった。なんと、カティアの代わりにドゥルス・ポンテスが歌ったのだ。会場はどよめいてドゥルスを迎えた。生で彼女の声を聴いたのは初めてだったが、さすがの声だった。高音がどこまでも広がっていくような遠心的な声だった。1曲だけ歌ったのがさすがアマリアのではなくて、カスティソ(*庶民のうたう伝統)のファド。誰とも違う声の魔力にひたった。彼女が歌ったあと、皆もう終わりだと思って席を立とうとしたとき、カルロス・ド・カルモが登場。フェルナンド・マウリシオの十八番だった「聖エステヴァン教会」を歌った。でもあのモウラリアのグループの後では迫力も熱気も足りない気がした。彼の軽いシャンソン風ファドはこのモウラリアのファディスタの追悼コンサートの最後を飾るのには、あまりそぐわなかったのかもしれない。

 会場を出たあと、あのモウラリアのグルーヴが体の中で回って、いろいろな考えが頭を巡った。感動を呼ぶ歌は人それぞれで、どれがどうとは到底言えないけれど、この夜涙が出たのは、モウラリアの彼らが、彼らの人生を、モウラリアの伝統を、この地区のやり方を、これでもかとばかり体中から会場にぶつけていたからかも知れない。昔から売春や麻薬と結びついていた被差別地区の者の「こんちくしょう、俺らをなめんなよ」というようなエネルギー、そしてファドが生まれた地区の者の誇りを、売れっ子の歌手なんかには目もくれずに歌う姿はとても美しかった。(でも道で会ったら喧嘩したくないなあ。)彼らの伝統は消えずにずっと続いていってほしい。
 モウラリア新参者の私はこの古い街に敬意を表して、まだ酔いながら105段の階段を上り家路に着いた。モウラリア万歳!
                      (リスボン日記より)
    
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私は、当時モウラリア(モーロ人の街の意味)というファドが生まれたと言われる街に住んでいました。庶民のファドも暗いとか明るいとか一概に言えず、アルファーマやモウラリア、バイロ・アルトなど街によって感じが違っていて、私のいたモウラリアは一番やばくてディープでした。
モーロ人の作った迷路のような石造りの街に、地方からの出稼ぎ労働者、ロマ、船乗り、解放奴隷、ブラジルからの移民などさまざまな出自の人々が人生を刻みました。モウラリアはまさにクレオールの街で、この下町のやくざな世界が醸し出すものこそが、ファドの生まれた原点なのです。その原点を当時体得したいがためにモウラリアに住んだのでした。住んでみたら、大変だったけど。

どうしてファドの歌手と言われた私が、日本の伝承曲をテーマにCDブックを作ったのか。こうして昔の日記を読むと、モウラリアにファドの原点があるように、日本の多様な歌の原点を探したかったんだと思います。歌が教えてくれることが多々あります。

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(サンジョルジュ城からは我が家が見えました)

さて、明日からギリシャへ。久しぶりの完全なるプライベート旅です。
『クレオール・ニッポン』の冒頭でも言及したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の生まれた島に行きたい、彼が聴いたかもしれないイオニア海の歌を知りたい・・。そんな情熱がかなって、ハーン4代目の小泉凡ご夫妻からレフカダ島の素晴らしいコンタクトをいただいてもう心はイオニア海フィールドワーク・モード!きっとまた歌を探し(出し)てしまう!

帰国後もいろいろなイベントが目白押しです。お土産歌を楽しみにしていてください。

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# by miomatsuda | 2015-01-16 01:28 | ◆日々雑感/Notes
すっぴんな声
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今朝、NHKラジオ第1の番組「すっぴん!」におじゃまして、作家の高橋源一郎さん、アナウンサーの藤井彩子さんと小一時間たっぷりお話しました。朝から、すっぴんなアカペラも。
高橋さんはご自分でもクレオール・ニッポンを購入いただき、蘇る歌の物語を深くしっかりと受け止めてくださってCM中も話は尽きず。あらためて、意義を再確認できました。リスナーの皆さんとのリアルタイムなやりとりもよかった!お聴きの皆様ありがとうございました。
「クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する」 CDブック、よろしくお願いします。
ライブもこれから続々と。
2/15 豊中
2/23、24 東京にてトークライブ
3/1安曇野
3/26仙台
4/4兵庫
4/5岡山
などなど予定。
ぜひお聴きください。

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# by miomatsuda | 2015-01-09 14:42 | ◆日々雑感/Notes
A HAPPY NEW YEAR 2015
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明けましておめでとうございます。
京都は元旦の夜明けからしんしんと雪が降り積もりました。

昨年は、日本のうたを通じて、日本と世界のいろいろな場所・人々と忘れえぬ出会いがありました。
今年はその出会いをさらに育てて、CDブックに書いたストーリーの新たな続きを各地で紡いでいきたいと思います。

すでに、お正月からとても嬉しいお知らせがありました。「移民節」とその作詞者・佐々木重夫さんについての記事が、彼が百年前に生まれた故郷、宮城県の大崎市古川の地元紙「大崎タイムズ」のお正月の第一面に載ったとのこと。佐々木重夫さんが遠くブラジルから夢見た故郷・古川のみなさんにあの詩を知ってもらえることは、何よりも嬉しいことです。
そして、佐々木さんをはじめ、遠い地へと海を渡った人たちのたくましさは、時空を超えて現代の私たちの心のなかに勇気を奮い起こすと思います。今年は、ブラジルと外交関係樹立120周年にあたる年。日本とブラジルという二つの故郷を生きた人々とその人生から生まれた歌について、広く知られるきっかけになってほしいと思います。

今年も、世界中の歌とともにあった人、人とともにあった歌の物語を伝えていきたいです。
皆様ともたくさんご縁がありますように。

本年もどうぞよろしくお願いします!!

(写真 中村冬夫)

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新年も、絶賛発売中!

『クレオール・ニッポン──うたの記憶を旅する』
A5判タテ・上製・80頁(カラー24頁)
定価:本体3500円(税別)
発売:2014年12月15日
ISBN978-4-86559-115-6
イラストレーション:渡辺亮
写真:Adeyto、畠山浩史
デザイン:有山達也+中島美佳(ariyama design store)






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# by miomatsuda | 2015-01-02 00:55 | ◆日々雑感/Notes
ありがとう2014
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あと何時間かで新しい年を迎えます。
2014年の始まりに、「日本のうたを形にする」と手帳に書きました。まさにひたすらこのプロジェクトに取り組んだ一年でした。歌の風景を探して旅し、執筆し、一年の最後の月にこんなに理想的な形で発表することができて、喜びと達成感にひたっています。
全国の協力者の皆さんに心から感謝いたします。
CDブックが完成しても、旅はまだまだこれからです。来年は、この作品をどんどん知ってもらえて、掘り起こした歌をたくさんの皆さんに口ずさんでもらえるように、たくさん歌っていきたいと思います。
また、我ながら、この日本のうたはお正月にぴったりだと思いますから、皆さんぜひ聴いてくださいね!

今年も、ありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年を!


(写真:木村和穂 「トコハイ節」の行橋にて)

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# by miomatsuda | 2014-12-31 21:59 | ◆日々雑感/Notes
お正月のラジオ
お正月の三が日は、NHKラジオ第2のこの番組に出演します。日本全国の貴重な音、民謡、伝統の祭の古いアーカイヴを聴きながら時空の旅をする番組です。音資料はここでしか聴けないような歴史的なものばかり。皆さんとのお話も面白いですよ。ぜひゆったりとお聴きください。

[音で訪ねる ニッポン時空旅]
チャンネル:NHKラジオ第2
放送日時: 2015年1月1日(木)〜1月3日(土)
午前7:00~午前8:00(60分) 再放送 午後8:00〜午後9:00
番組HP: http://www.nhk.or.jp/r2/special2014/
番組内容
【司会】永野宗典,本多力,【講師】島添貴美子,【ゲスト】松田美緒,サム・リー

http://www.nhk.or.jp/r2/special2014/

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# by miomatsuda | 2014-12-29 20:47 | ◆メディア出演/TV,Radio
長崎にてクリスマス !
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ただいま、長崎です。
CDブックを作るためにお世話になった皆様にお礼まわりと、「日本のうた」プロジェクトのきっかけとなった伊王島に行くために弾丸来崎中。
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右後ろに見えてる細長い島が伊王島です。

クリスマスイブの夜、伊王島の馬込教会のミサへ行ってみると、なんと情報が古くて、すでに終わってしまっているではないか!隣の神父館では宴が続いていて、なんとそこには、私の本にも登場する102歳の本村トラさんの息子さんがいらっしゃった。
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トラさんの息子さんに本を贈呈!

一通り説明した後、ミサの後の特別な雰囲気の教会で「アンゼラスの歌」を歌ったら、伊王島、キリシタンの歴史とこの歌に出会ってからCDブックで発表するまでのいろいろなすべてが胸にあふれて、感極まって泣いてしまって歌にならなかった。
本村トラさんの息子さん(73)はこの歌をご存じなかった。そんな貴重な歌に出会えて、こうして世に出すことができたことが本当にうれしい。そして、これを聴いた人たちが口ずさんでくれて、再び歌が命を得るのだ。

今日は、外海町まで連れて行ってもらい、遠藤周作記念館にご挨拶。晴天で五島まで見渡せた。
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長崎でクリスマスを過ごせて、最高な一年の締めくくりでした。
長崎のお友達、ありがとうございました。
FELIZ NATAL !!!!


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# by miomatsuda | 2014-12-26 02:34 | ◆日々雑感/Notes