松田 美緒のオフィシャル・ブログ MIO MATSUDA's official blog
by miomatsuda
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
Home Page Navi












カテゴリ
ライフログ
最新の記事
以前の記事
最新のコメント
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
<   2012年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

雪の旧正月の「日本のうた」ライブ
冬の南米出発前のライブは、きまって、雪。
そんな雪の予報にも関わらずたくさんのご来場、本当に嬉しいです。
ご来場の皆さん、CAYスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

初めてのぜんぶ日本語のライブで緊張もありましたが、終始、愉しく清々しい気持ちで過ごすことができました。大好きな歌を歌うって、言葉が通じるって、純粋にいいですね。
ただ、やってみて、日本語をきれいに表現する難しさにぶち当たりました。これから頑張りたい課題です。

明後日から4ヶ月行く南米でも(旅の準備全然できてない!)日系人コミュニティーをまわって、歌い継がれている歌をひろってゆきたいし、帰国後は忘れられた美しい歌を探して、今ある歌を歌い込んで、日本に生まれた旅人歌手のライフワークとしてやっていきたいと思っています。

これからも続けていきますので、次回もぜひ聴いてください!

昨日のプログラムを載せます。
なお、「田原坂」で、Maki Kanoさんに舞っていただきました。

Mio Matsuda with CAY 2012/1/23

松田美緒(歌) 鶴来正基 (ピアノetc)  沢田穣治(コントラバス etc)

+一部+
   
麦刈歌 (福島県 民謡)

南相馬の麦刈りの歌。ひばりが飛ぶ空の下、喜びに満ちた麦刈りのようすが浮かぶような歌です。かつてと今の麦畑をおもって。

ねんにゃこころちゃこ (秋田県 子守唄)

「私のかわいい子、だれをかまって泣くの」と母がうたう愛のこもった子守唄。このメロディーの持つ独特のおおらかさに、秋田の山野を越えて、海のむこうの大陸が浮かぶよう。編曲は鬼怒無月さん。

みんな夢の中 (浜口庫之助)

恋は短い、夢のようなものだけど、女心は夢を見るのがすきなの。夢の入り口から出口まで美しい色で綴るようなロマンティックな歌だとおもいます。

出船 (杉山長谷夫/勝田香月)

1928年(昭和3年)閉塞した社会状況のなかで流行した叙情歌。港の情景と、陰鬱でいてまっすぐにのびる旋律、日本のファド、と感じる歌です。

日和下駄 (米山正夫)

美空ひばりさんの歌った名曲。これは本当に素晴らしいポップスだと思います。スウィングしていてとっても小粋!

ゴンドラの歌 (吉井勇/中山晋平)

1915年の流行歌。黒澤明監督映画の『生きる』(1952)で主演の志村喬が歌うシーンは、強烈でした。私の3rdアルバム「アザス」で録音しましたが、大好きでよく口ずさみます。編曲は、ブラジルのクリストーヴァン・バストスとジョアン・リラ。リズムは、ブラジル北東部のマラカトゥ。

月ぬ美しゃ (沖縄県 民謡)
Tonada de la Luna Llena (Simon Diaz)

八重山民謡はゆったりと波のようにひたひたと心に染みてくる歌が多いなと思います。サトウキビ畑に青い海、満月に馳せる心。思い出したのは、ベネズエラのシモン・ディアス作の「満月のトナーダ」。沖縄とベネズエラで、この2曲を一緒に歌ってみたら、ぴったり合ったので、今回は秋岡欧さんのコードアレンジでやってみます。

+二部+

田原坂 (熊本県 民謡)

明治の西南戦争の激戦地だった熊本の田原坂をうたった唄です。むごく悲しい戦いの跡を、浪々と長調でうたうところに、明治という時代のある種の清々しさを感じます。

伊王島キリシタンメドレー (長崎県 民謡)
花摘み歌/アンゼラスの歌/小人の歌

長崎県伊王島は、キリシタンの人々が弾圧を逃れ、多く隠れ住んだ所です。禁教が解かれ、カトリック教徒となってからも、このような歌が伝わっています。「花摘み歌」は聖母マリアに摘む花を心の純粋な花とかけて、人生の教訓を歌っています。「アンゼラス」とは「天使たち」の意味。祈りの心がこもった、とても美しい歌だと思います。「小人の歌」は謎が多い歌で、小さな人の、町から天国への大冒険に唱歌のようなメロディーが付いています。

*蛇足:私の一番始めのポルトガルとの出会いは、子供の頃、天草四郎に興味を持ったことでした。もし、この時代に生まれていたら間違いなくキリシタンになって、南蛮人に着いていってしまったでしょう。

Y Hoy Te Vi そのとき君をみた (Eduardo Mateo/日本語詩 松田美緒)

ウルグアイのエドゥアルド・マテオの曲がとても心に響く歌詞だったので、日本語にして歌っています。新譜「コンパス・デル・スル」でウーゴ・ファトルーソと一緒に録音しました。

小さな空 (武満徹)

言わずとしれた武満徹さんの名曲ですが、ずっと昔から存在していたような愛らしく普遍的な歌だと思います。

他人の顔 (武満徹/岩渕達治)

阿部公房原作「他人の顔」の映画で使われた武満徹作曲の「ワルツ」。情熱と狂気と無関心が入りまじった退廃的な時代をあらわすような曲です。原曲はドイツ語で歌われていましたが、日本語にこだわりたく、ショーロクラブの武満徹ソングブックでも、この日本語で歌っています。

めぐり逢い(武満徹/荒木一郎)

「アザス」で録音してから、折にふれて歌ってきました。武満徹作品の中でも、特にいとおしい歌です。

翼(武満徹)

ショーロクラブ武満徹ソングブックで初めて歌いました。チリのコンサートでもとても大きな反響がありました。希望と自由を手に入れるため、宇宙まで翼を広げる、そんなイメージです。

田舎の列車(Heitor-Vila-Lobos/Joao Souza da Lima/日本語詩 松田美緒)

ブラジルのヴィラ・ロボスの作品ですが、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を思い出させます。今日は日本語の歌詞も歌います。

+アンコール+
あなたが夜明けを告げる子供たち(笠木透/細田登)
SAIKO (Ti Goy /日本語詩 松田美緒)
[PR]

by miomatsuda | 2012-01-24 17:48 | ◆日々雑感/Notes | Comments(0)
花摘み歌
1/23の青山CAYの「日本のうた」ライブ、着々準備中です。
リハーサルするごとに、カセットテープの録音にうずもれていたキリシタンの歌や麦刈の歌、叙情歌や子守唄が美しいスケールで息を吹き返しています。

以前から折に触れて歌ってきた日本の美しい旋律には、四方の海をこえてやってきて、日本の風土で混ざり合った様々なDNAを感じます。
その時代を生き抜いた人たちの喜怒哀楽、人生の教訓、希望、真摯な願いが流れていて、歌うごとに感動させられます。

たとえば、去年出会った、長崎伊王島に伝わるキリシタンの歌「花摘み歌」。
数え歌のようなシンプルなメロディーで歌われるその歌詞に、どきっとしました。

「花摘み歌」

ともさん ともさん 花摘み いこや
桜 やまぶき いげぼたん
摘んだ花たば こたばになして
御母マリヤに ささげます

花は われらの お手本さまよ
人の心のいましめよ 
ゆりは潔白 ぼたんは愛で
はでな桜は心徳よ

にくし うらめし やました風に
さける桜も 吹き散らす
人の心の しらゆり散らす
しゃばの嵐は いや にくし

咲ける花々 いくらもあれど
実る花は いくらです
ともよ われらも この世の花よ
徳の実りに 生まれきた

花はみるみる 涙がおちる
おちし 花びら くちてゆく
人のさかいの みめよき花も
あすは墓場の土となる


カセットテープに残った、大正生まれの本村ツルさんの歌に、かつては「隠れ」キリシタンであった人たちの、悟りに似た境地を感じました。
遠く異国のポルトガルやスペインからのいわゆる「南蛮人」がもってきた新しい信仰にその命をかけた人たちの、その心境とはいかなるものか。
この歌詞を見ていると、ただ天上の神に歌う、という言葉ではあらわせないような深みがあります。

他のメロディーは、西洋音階で歌われたり、まさに教会音楽。やはりイエズス会が布教してインディオや黒人の神々と結びついていったブラジルにある歌を思い出させます。

1/23は、伊王島のキリシタンメドレーをやります。
そのほか、日本のうた、いろいろ。
宇宙からみる日本、というイメージで取り組んでいきたいです。

ぜひ聴きにいらしてください。056.gif

CAYライブ詳細→http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2012/01/livemio-matduda-with-cay.html
[PR]

by miomatsuda | 2012-01-12 20:24 | ◆日々雑感/Notes | Comments(2)
OTTAVA foresta スタジオライブ
新年初仕事はこちらです。

2012年1月15日(日)OTTAVA foresta スタジオライブ 

(公開生放送 1週間オンデマンドで放送)
http://www.yotsubako.com/shop/yotsubako-clasix-studio/
YOTSUBAKO 5Fの「YOTSUBAKO no MORI」内の「YOTSUBAKO CLASIX studio」よりTBSが運営するクラシック専門インターネットラジオ「OTTAVA」新ライブ・プログラムに出演します。
◎日時 2012年1月15日(日)
◎出演時間 14:00-16:00 (12時より整理券を配布します)
◎ 出演
    昭和音大プロデュース 「サクソフォーン・コンサート」河西麻希(Sax)&泉谷絵里(Pf)
    松田美緒 (vo) 助川太郎 (guitar)
◎番組ブログ http://blog.ottava.jp/ottava_foresta/

スタジオは、横浜市営地下鉄「センター北」横のショッピングセンター Yotsubako 5F。
お近くの方遊びに来てください。
[PR]

by miomatsuda | 2012-01-11 13:19 | ◆ライブ情報 | Comments(0)
活龍水に滞らず
新春のお慶びをもうしあげます。

2012年、辰年、ドラゴンイヤー到来!
天に昇る龍の気の如く、心に希望あふれる一年となりますように。


年がかわると、新しい風が胸のなかに吹き込み、
再出発だという心地になります。

迎春、新春という言葉のあたたかさを、
今年はもっとそれを感じます。


d0101430_12211058.jpg

南禅寺の禅道場「金地院」の門にこのようなことばが書かれてありました。

俊鳥は林に栖まず
活龍は水に滞らず

胸にしかと抱いていこう!と思う言葉です。

鳥は林から飛び立ち、空を自由にはばたくもの。
龍は水中と天を行き交うもの。
林や水にとどまるものではない。

力がみなぎるような、言葉です。

今までに辰年の年賀状、書いた覚えはないなあと思っていたら、12年前のそのころはカナダにいたからでした。
カナダでインディアンの人たちに歌を習っていたころ。2000年の幕開けは、雪深い内陸の町リロワットのの3日3晩のパウワウの儀式でした。踊り歌い続け神がかる人たちを見つめていました。あのときの歌声、太鼓、ワシの羽根の揺れる音、ダンサーが体中につけた鈴の鳴る音、昨日のように鮮明におぼえています。

インディアンにとって東西南北の全方角を示す4年は一区切りの数字です。4年が区切りとすると、その倍数の12年という数もまた大きな区切り。今年から新しい出発だという気持ちになります。

「俊鳥」「活龍」の心地でこの1年すごせるよう、励んでいきたいと思います。

今年も、どうぞよろしくお願いします。
[PR]

by miomatsuda | 2012-01-07 12:20 | ◆日々雑感/Notes | Comments(0)