松田 美緒のオフィシャル・ブログ MIO MATSUDA's official blog
by miomatsuda
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
Home Page Navi












カテゴリ
ライフログ
最新の記事
以前の記事
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
カテゴリ:◆日々雑感/Notes( 284 )

年末のご挨拶
2013年も年の瀬となりました。
皆様にとってどのような一年だったでしょうか。

私にとっては歌手として、予想以上に実り豊かな一年だったと思えます。
カーボヴェルデを2回訪れ、歌うことができ、「クレオール」の本質に触れることができました。

つのだたかしさんとの「地中海の歌」コンサートでは、これまでの集大成のように歴史深い地中海の8カ国の歌を歌い、そのすべてが自分の糧となりました。

渡辺亮さんとのCHAMADAでも、全国でいろいろな活動ができました。映像人類学者、分籐大翼さんとのコラボレーションも忘れられません。

ビスコイット・グローボでも東北ツアーへ行きました。

また、自分にとっては初めての企画である「日本のうた」プロジェクトで、九州ツアーそして7月には、韓国で公演をすることができました。

「日本のうた」でとりあげている歌の故郷や、その背景を調べる旅も各地の協力者の皆さんのおかげで、どんどん深まっています。
新年には、大阪と京都でライブもあります。

多様な日本をうつしだす、世界でみつけた日本のうたが少しずつ広がっていくことをとても嬉しく思います。

今年、応援してくださった方々、歌を聴いてくださったすべての皆様に、お礼申し上げます。
来年もまた、地球に根をはって、深く呼吸して、歌をとどけたいと思います。

平和でよい新年をお迎え下さい。

Mio Matsuda
d0101430_1592497.jpg
(カーボヴェルデの思い出。60年代「サイコー」の歌が生まれたサンヴィセンテのミンデロの港にて)
[PR]

by miomatsuda | 2013-12-31 02:00 | ◆日々雑感/Notes
A VIDA
2013年の個人的な大きな変化は、この日かもしれない。
d0101430_20203880.jpg

九州バースセンターで赤ちゃんが生まれる瞬間に立ち会い、歌をうたうことに。
歌に反応して陣痛が始まったりゆるんだり。わかる。どんなスケールが好きか、どんな音が好きか。直感でお母さんと赤ちゃんに歌う。
そして、生まれた!
d0101430_20355238.jpg


感動のあまり一筆・・!!

A Vida

十の月を待ち ふくらんだおなか
太陽の熱をふくんで もう熟れている
生まれるとき ちいさな速い鼓動と痛みが 
波になって やってくる
あっちから こっちへ
はやく出ておいで 
さあ おいで こっちは楽しいよ

笑い声と歌 光と花の香りで 部屋を満たし みんなが呼んでいる
もう出ていくよ もう出るよ
答えるように つきあげる痛み
鈴のようなママの声は しだいに 深い呼吸へとみちびかれて
汗と 顔のしわと かけ声 
ぐっと握ったてのひらの熱

もうすぐだよ もうすぐだよ
しっかり目をあけて ぼくはもうここだよ
出てきたあたまには 黒い産毛のような髪
出てくるよ 出てくるよ
小さなてのひら 白いからだ
するりするりと回転して 
ちっちゃな足の五本指まで
ぜんぶ出た

ぜんぶ出たとき 
ちいさな身体は 
まだ気がついていない 出てきたことを
十秒経ってから 聞いた
初めての声
ママゆずりの鈴のような声
次の息を吸うための 第一声

ママははっと目を開いて
そこにあったカメラを手にとって
おなかのむこうを撮り始めた
「やっと会えたね!」

黒ずんだへその緒は チューブのように
まだふたりをつないでいる
チョキン チョキン はさみで切って
おばあちゃんの最後のチョキンで
この子はもう この世界の子になった

いらっしゃい いらっしゃい
ようこそ この世界へ 
この人生へ !

d0101430_2024879.jpg

生命は、海から生まれるんだ。

この日の約1ヶ月後にもう1人のママの出産に立ち会った。月光のようにしずかな、神秘的なお産だった。
人はそれぞれ自分のリズムを持って生まれてくるんだな、そう思う。
[PR]

by miomatsuda | 2013-12-18 20:24 | ◆日々雑感/Notes
歌をわたる、海をわたる
ただいま、九州にいます。

「地中海の歌」が無事終わり、なんだかここ15年くらいの旅や会った人や音楽の重みと深みがどどどーっと怒濤のように押し寄せてきました。地中海というテーマがまさに子供の頃からの大切な場所だったのと、言語というものが、歌というものがまさに人類史の凝縮されたもので、それを歌いつないでいくことの凄まじさを、ただ走り続けた15年分感じてしまったのか・・・・今はなにもしたくありません。少し、落ち着いてこれまでの体験を咀嚼したい、と思いきや、身体は落ち着けそうにありません。

今月、博多から出航する日韓共同アジアクルーズのお仕事のために、一足先に九州に上陸しました。

d0101430_1205658.jpg


昨日は、響灘の海がみえる聴こえる山鹿の九州バースセンター「うばがふところ」にて、深川和美さんとアカペラデュオコンサート。妊婦さんや小さい子供たちに向けて、お互いがその時のインスピレーションで歌を歌いつなぐ、愉しいライブでした。武満徹の「小さな空」、カタロニアの「鳥の歌」のデュオ、和美さんが「童謡サロン」で歌っているわらべ歌とか、私が「日本のうた」で歌っているブラジルの童謡とか。わらべ歌を訪ね歩き歌う和美さんは人類史にいいことやってる!私も「日本のうた」のための新鮮な刺激をいただきました。いい歌いっぱいあるなあ、とあらためて思います。
毎日バースセンターの皆さんと海に、肩とか足とか背中とか心とかの疲れをほぐされています。

d0101430_1211674.jpg


明日からは、唐津、壱岐・対馬へ渡り、それから釜山へ渡るという、魏志倭人伝に記述されていた、邪馬台国の道を遡るかのようです。
[PR]

by miomatsuda | 2013-10-12 01:29 | ◆日々雑感/Notes
韓国ツアー記 その2
全州(チョンジュ)

さて、康津郡庁を後にして、マイクロバスで、3時間の旅ののち、全州へ到着しました。

ちょっと歴史のこと。
全州は、三韓時代は百済の完山とよばれ、後三国時代は百済の都となったで、高い文化を誇った町です。日本列島へは古くから百済を通して大陸・半島の先進文化が伝わり、特に切っても切れない関係のあるところです。

ちなみに、以前、663年、白村江の戦いで百済が滅亡した時に日本へ亡命してきた武官、鬼室集斯の里(滋賀県・蒲生)へ行ったことがあります。国が滅び悲痛な思いで日本に渡来してきた人たちは、その高い技術や知識で日本列島の様々な土地の発展に寄与しながら、万葉の里に故郷の面影を求めたことでしょう。

d0101430_15513360.jpg

で、着いたとたん、昼食です。しかも、お店の名前は「三国時代」。大きな建物に三韓あり。
一階はバブリーな新羅、ゴルフ場。2階は百済食堂。3階は高句麗食堂。高句麗は夜しかやっていないのか、滅んでしまったのか、真っ暗でした。

私たちは、もちろん百済へ。
さすが百済・全州、しかも食の都だというだけあって、豪華な「百済定食」が出てきました。
d0101430_23113212.jpg

武田さんが斬ってくれてますのは、タコー!
d0101430_15595450.jpg

安くて美味しくて豪華です。
メシの話はこのくらいにして、コンサート会場へ。

会場は、「ソリ(音)の殿堂」とよばれる、パンソリなどの伝統音楽が演奏される由緒正しい文化施設です。
巨大な敷地に複数のコンサートホールが並ぶ美しいところでした。もっと滞在ができたら、伝統音楽の舞台を見たかったな!

この日は、テレビとラジオの収録がコンサートの前にありました。
d0101430_15162583.jpg

全州テレビで今回の公演や日本と韓国の音楽について、いろいろなお話をしました。
d0101430_15162676.jpg

コンサートは初めからものすごい熱気で、さすが音の殿堂、お客さんの反応が深く熱かった!

今回、韓国ツアーのために覚えたもう1曲の歌は、「朝露」(アチミスル)。
この歌は金敏基(キム・ミンギ)さん作詞作曲・歌手の楊姫銀(ヤン・ヒウン)さんが歌い、1980年代、発禁処分となりながらも、軍事政権のさなかに歌い継がれた、時代を代表する歌です。

思えば、百済滅亡以来(本当にそんなに古くから)全羅道には抵抗の歴史があります。全州がある全羅北道の町、光州で、1980年に民主化を求める学生、市民を韓国の軍隊が制圧するという歴史的な悲劇が起こりました。
また、光州では1920年代、日本占領時代に大規模な独立運動が起こるなど、全羅道は歴史の波にもまれながらも、それに挑んできた土地なのです。

「朝露」

長い夜が明け 草葉に宿る
真珠より美しい 朝露のように
心に悲しみが 宿るとき
朝の丘に登り ちょっと微笑んでみる
太陽は墓地の上に 赤く照り
真昼の暑さは 私の試練か
私は行こう 荒れ果てた広野へ
悲しみ すべて 捨てて 私は行こう

「朝露」を初めて聴いた時、ギリシャの軍事政権時代、人々によって歌われていた歌「アコーディオン」を思い出しました。エーゲ海の青を思い起こさせるおおらかな旋律に、ファシズムを許さない断固とした意志が込められている歌です。
「朝露」も深い悲しみを昇華させて、心の奥底から生きる力を呼び覚ます、美しく凛とした歌です。
 今回、こんな韓国の現代のイコンのような歌を歌うことになったので、心を強く込めて歌ってきました。

 全州ラジオでは、インタビューと公演の一部が放送されました。電波に普通乗らない日本語の歌を、許可を取って流してくださったそうです。放送されたブラジル日系人の「移民節」(イミンという発音は同じ。)やヴィラ・ロボスの「田舎の列車」は、イメージがぴったりの演目だったと思います。
 また、キリスト教徒が多い韓国で、しかも日本の隠れキリシタンと同じような歴史がある全羅道で「こびとのうた」はとても深い反響がありました。

d0101430_15173329.jpg

出張先の光州から駆けつけてくださった国際交流基金の小島所長も一緒に。

康津、全州と怒濤の二日間のあとの打ち上げは、サムギョプサル。肉厚い!ブラジル人の映像作家ホベルトも来てくれました。
d0101430_15392112.jpg


翌日は、移動日。午前中は観光。全州の伝統的家屋が並ぶ地区へ。
d0101430_20164193.jpg

d0101430_2313961.jpg

韓紙の工場へ。鮮やかな色がならぶ。
d0101430_15211045.jpg
d0101430_19211683.jpg
李氏朝鮮の開祖、李成桂(一族は全州出身)を祀る廟の前で衛兵交代。すっかり観光客です、ハイ。

そして、武田さんに「全州にきたら絶対に食べていただきます」と言われていたビビンバプ。日本でもおなじみのビビンバプは、全州で生まれたそうなのです。具が多い、多い。本当に美味しかった!
d0101430_1519969.jpg

「ビビンバプ、チェゴヤ〜(最高よ〜)」

と、このような観光へもしっかり連れてっていただき、全州を満喫したあと、そのままソウルへ。
それぞれが高速のインターで身体にいい飲み物を買いました。
d0101430_19144117.jpg
亮さん、朝鮮人参根っこ入り約300円。
d0101430_19131489.jpg
鶴来さん、米の飲み物シッケ。
d0101430_1993295.jpg
私も人参。疲れた身体に効きます!

つづく。
[PR]

by miomatsuda | 2013-08-22 19:57 | ◆日々雑感/Notes
韓国ツアーへ行きます。
d0101430_121356.jpg

明日から韓国です。国際交流基金ソウル日本文化センターのお招きで、日本文化の紹介ということで、今取り組んでいる日本の歌、そして今回のために覚えた韓国の歌、そして今まで歌ってきたポルトガル語、スペイン語の歌などを歌います。高校生の頃行って以来、15年ぶりの韓国です。

3曲おぼえた韓国の歌のほかに、「トラジ」も歌うことになりました。この歌は私の祖母(87)の大好きな歌です。70年前に祖母は、九州から一人船と列車を乗り継いで、今の北朝鮮の元山で親戚の営んでいた旅館に働きに行きました。その宿屋で同僚だった女の子が教えてくれた歌が、「トラジ」だったのです。祖母は今でもその金さんという女の子の思い出を語りながら、懐かしそうに歌っています。祖母の歌をビデオに撮って韓国語の先生に見せたら、発音はほぼ完璧とのこと!
歌を歌って、心を通い合わせる。国家や権力であっても壊すことのできない、人と人の生身の絆。この絆は、きっと戦前にも生まれたし、今も生まれ続けているにちがいないと思います。

70年ぶりに韓国へ行きたいと、祖母がソウル公演に来ることになったので、負けてはおれません。祖母が習った「トラジ」の歌詞は今では北朝鮮で歌われている歌詞だそうで、今、どちらの歌詞で歌おうか、混ぜてみようか、美空ひばりの日本語ヴァージョンも混ぜようか、と思案中。いざとなったらばあちゃんに歌ってもらいましょう。

ソウル公演では、韓国の伝統楽器でブラジル音楽もカヴァーしている素晴らしいバンドBand Coreyah"との共演ライブとなりました。彼らのことは、ブラジル人のお友達何人かから聞いていましたが、今回も映像作家Roberto Maxwellを通じてコンタクトをして共演につながりました。
場所は、ソウルにあるサンバチームのエスコーラ・アレグリアの会場にて。サンババンドPrimaveraとのセッションもあります。広がりがあるすごい夜になりそうです。なんたって、日本と韓国の間にブラジルがあるのですから。

http://www.youtube.com/watch?v=Eq8a6RVhrZ8 Coreyah の"Asa Branca "

韓国ツアースケジュール

<7月11日〜16日 韓国ツアー>
国際交流基金ソウル日本文化センター主催公演
「松田美緒—世界、韓国、日本の歌—」
(松田美緒(歌)/鶴来正基 (ピアノ)/渡辺亮(パーカッション)

7月11日(木) 康津(カンジン)
[会場]康津郡アートホール
20時開演

7月12日(金)全州(チョンジュ)
[会場]ミョンインホール
19:30開演

7月15日(月)ソウル
文化日本講座「松田美緒、日本の歌を語る/歌う」
[会場]国際交流基金ソウル日本文化センター 第一セミナー室
19時開演 (50名定員に達しました)

7月16日(火)ソウル
松田美緒 with Band Coreyah ライブ
[会場]エスコーラ・アレグリア
[出演]Band Coreyah/松田美緒トリオ/ Primavera
20時開演  チケット 15000ウォン
ソウル市マポ区チャンジョン洞4-5-B1
<문화 일본어강좌 - 마쓰다 미오가 들려주는 일본의 노래> 신청안내
http://jpf.or.kr/news/news/201306/20130626000001.html

松田美緒(うた)鶴来正基(ピアノ)渡辺亮(パーカッション)

d0101430_13205156.jpg

[PR]

by miomatsuda | 2013-07-08 12:08 | ◆日々雑感/Notes
虹の巳年
d0101430_1143565.jpg
ペルイービの虹の架け橋

新春おめでとうございます。
皆さんどんなお正月でしたか?

私は新年早々、引っ越し、リハーサルなど盛りだくさんでしたが、気持ち新たに、どこまでも行きたいと思っています。

今年は、巳年。

蛇、というと、ある神話をみつけました。

西アフリカのフォン族の「虹の蛇」。
創造主の頼みで、この世界を支えている虹色の蛇のお話です。
世界中の山や河が蛇行しているのは、創造主が虹の蛇に乗って世界を創っていったからなのだと。
虹の蛇アイドホエドは自分の尾を口に入れて、地球の重みを一身に受け止めて海の底にいるそうです。

虹の蛇の精霊は、ブラジルではオシュマレとよばれています。
天高くいて、海と河の水をつなぐのだと言われました。

巳年。
なんだか、私の中で、それが虹色に輝く蛇のイメージになってきました。

ブラジルのペルイービで見たような、おおきな虹が、架け橋となって、むこうとつながっている。その橋を一瞬ふっと渡ってしまえる時がある。そんなことを考えたらわくわくしてきます。
音楽でもそんな瞬間があります。「むこう」は世界のむこうかもしれないし、時間を超えたところだったり、目に見えない世界かもしれないし、かつて生きていた人の暮らしや、誰かの心かもしれない。
今年、きらきら輝く虹の橋がかかる瞬間がたくさんあればいいな、と思います。

今年も音楽を一緒にできる皆さん、わかちあってくれる皆さん、聴いてくれている皆さんに、心から感謝と愛をおくります。

それぞれの皆様の心に、生活に、愛する人たちに、幸せがたくさんやってきますように。

今年もどうぞよろしくおねがいいたします!!
[PR]

by miomatsuda | 2013-01-08 12:13 | ◆日々雑感/Notes
日本のうた、宮城へ行ってきました。
12月11.12日は、仙台と白石で、「日本のうた」初めて出張ライブ。今まで、青山CAYで3回公演したのを、宮城県で初公演。雪景色をみながら、行ってきました。
d0101430_1302829.jpg

たくさんのあたたかい反応をいただいて、本当に行ってよかったと思えるライブ2日間でした。ご来場のみなさん、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!
d0101430_1233649.jpg

祖谷のうた、伊王島のキリシタンソング、瀬戸とバイーアの海の歌。現地に行って現地の方とお話ししたり、空気を感じたことで、もっと自分のなかに入ってきた歌たち、聴いていただけて嬉しかった。

そして、今回のテーマ、ブラジルの日系コロニアの歌。仙台も白石のライブも、実はブラジルつながり。ちょっと、コロニアの演目「移民語り」「移民節」について。

仙台ライブを一緒に企画してくれた大槻ヴァレリアさんにはサンパウロで歌探しのとき、一緒に回ってくれ、そして、彼女のお宅のとても大切なLPを私に託してくれました。
d0101430_1302273.jpg

このLP「平野運平一代記」は、ブラジルの大地をコロニアを転々として芝居を届けていた大衆演劇一座の座長さんが、コロニア(居住地)を築いた平野運平氏の苦難の話を浄瑠璃で語ったもの。
これを彼女の親戚が集まると必ず聴いては、皆で涙していたそうです。彼女は日本語と浄瑠璃のセリフ回しで語られる話の意味がわからなかったけれど、皆が泣いている姿が心に深く残っていたそうです。

このLPのプロローグは、移民船が日本を出て香港、シンガポールやインド洋からケープタウンを経て、大西洋を航海し、リオデジャネイロに一泊してからサントスの港に着く様子を生き生きと描いています。演目の「移民語り」では、その部分を朗読しています。

それから続く「移民節」は、サンパウロで読んだ「コロニア芸能誌」に載っていた歌詞に感動し、音源をさがしてもみつからず、日本に戻ってからもとの民謡の旋律を見つけて、再現したもの。「ドラよ、汽笛よ、移民船」で、移民の方が日本を出て、たび重なる苦労の末に、家族をつくって、「移民老いつつうたかたの消えてこの地の土となる」という心境まで歌ったもの。コロニアのいろんな映像がうごいてみえるような、鶴来さんのピアノソロ毎回すごく楽しみなのだ!
d0101430_136936.jpg
たとえば、こんな写真。コーヒーのコロニアに到着した移民達の列車。

コロニアの歌には日本の民謡も。民謡歌手の久保幸恵さんが現地のバンドと素晴らしいアレンジで「炭坑節」(サンバ)「五木の子守唄」などを録音した音源をいただいて、レパートリーに。日本のとは歌詞が違っていて、コロニアのダイナミックな大地の暮らし、歴史、ポルトガル語が混じったクレオールな歌詞がとても魅力的です。
炭坑節は、「宵のベランダの月明かり」ではじまる。

なんといっても、想像をはるかに超える苦労があった生活の中から生まれる希望と生命力が、今の日本の私たちに深いエネルギーを伝えてくれる!そう信じています。
d0101430_1302636.jpg
コーヒー農場の穫り入れの写真。

それにしても、一曲一曲なんて深く壮大なドラマがあるんだろう!日本のうた一つ一つに、知られざるストーリーがたくさんあるのです。私はそれをすくいとっていきたい。歌に宿る人生万歳、なのだ。

d0101430_1234567.jpg

白石ミルトンでは、三味線奏者の小野越郎さんが入ってくれて、熱いセッションになった!!またやろう、と盛り上がって、ミルトンをあとにしたのが明け方3時半。ミルトンママとマスターと熱く語り合っていました。震災後、白石はとても大変だけど、心に喜びをとどける場所ミルトンは健在でした。
d0101430_123507.jpg

ミルトンの壁にお絵描きサイン。
d0101430_1235326.jpg


オフショットシリーズ!
d0101430_124166.jpg

ヴァレリアさんのフェジョアーダは最高だよ!一緒に行くミュージシャンの皆さんはみんな、喜びにうなる。亮さんも感動。

ミルトンのライブの前には、温泉に!秘湯でした。ぽかぽかあったまって、盛り上がった!
雰囲気いい吊り橋。
d0101430_124628.jpg
ヤッホー
d0101430_1235836.jpg


ミルトンライブの翌日は、仙台市内の仮設住宅でライブ。渡辺亮さんとやっている多角的多次元的プロジェクトCHAMADA(シャマーダ)。歌とパーカッション、そして絵。この日は、皆さんも一緒に絵を描く、その時にしかできない作品。
d0101430_2104695.jpg
パーカッションに興味津々だった皆さんと。

そして、日本のうたは視覚的にもひろがっていきます。
おしながきは、毎回、画伯である渡辺亮さんが、歌の背景をふまえてとても素敵に描いてくれてます。ジャーン、仙台のときのはこれ。
d0101430_2303686.jpg


そして、来年の1/24CAYライブには、「イラストの歌」として、フライヤーにも書き下ろしてくれました。そちらもお楽しみに!
d0101430_21452112.jpg



・・・・・そして

今、私は、秋田県で、あたらしい歌をさがしています。またまた、素敵な声、旋律、詩に出会っています。

日本は深い!雪も深い!
d0101430_144363.jpg


どうぞ、次回もご期待ください。
[PR]

by miomatsuda | 2012-12-20 02:04 | ◆日々雑感/Notes
秋深まり
秋も深まり、日に日に寒さが増すこのごろ。

11月は九州へ。「日本のうた」で歌っているキリシタンソングのふるさと長崎は伊王島へ行ってきました。リアス式海岸からはるか大航海時代に思いを馳せて、その時代から続く祈りのこころに気が遠くなるようでした。本当に行ってよかった。またこの歌たちへの思いが深くなりました。
d0101430_16583723.jpg
馬込教会。
d0101430_1713117.jpg
長崎、フロイス通り。


先日のアコースティックライブで、久しぶりにファドを歌う。ギター一本で(ポルトガルギターがあればなおいいけれど)浪々と歌うのはいいなあ。
d0101430_1704586.jpg
guitar小畑和彦さんpercussion渡辺亮さん。
d0101430_16513912.jpg
写真はBAOBABの店長ヨースケさん。
ブラジル、ポルトガル、アンゴラ、ベネズエラ、ペルー、アルゼンチンなどなどをアコースティックヴァージョンで。

2004年から大西洋の風に吹かれて南米に回って、最近は太平洋側に渡ってペルーでヴァルスを歌ったりしているこのごろ、発声法とかいろんな意味で、ぐるっとまわってファドとまたつながったなと思う。

歌のなかで歌われている、海や山の生活とか、自然、神様への祈り、港のドラマとか、愛、喜び、悲しみ、人間らしい感情の流れ。
そう思うと、どこも親しく感じられて、懐かしい故郷がいっぱいになります。

d0101430_174166.jpg

長崎の日暮れ行く漁村。
[PR]

by miomatsuda | 2012-11-24 17:07 | ◆日々雑感/Notes
この2ヶ月
久しぶりのブログです。

この2ヶ月、いろんなことがありました。
お盆休みに、この2ヶ月の様子などを書きたいと思います。


6月13日、青山月見ル君想フにて、初めてのバンド主催イベント「地球見ル君想フ」。たくさんのご来場で、とても盛り上がって、地球をバックに幕を閉じました。ご来場の皆さん、ありがとうございました。
d0101430_17483025.jpg

Saigenjiさんともまた一緒になにかやりたいし、サブリナの歌もよかったなあ!舞台監督の原昭二さん、おもしろいアナウンスしてくれたRoberto Maxwell,DJの江利川君、月見ルのスタッフの皆さんに感謝です。

そして今回、協賛とジュエリー貸し出しをしてくれたのは、エシカルジュエリーブランドのHASUNAさん。代表の白木夏子さんを筆頭に、「地球といっしょに輝く」をモットーとして、発展途上国の産業の自立を促し、ひとつジュエリーを創るたび、世界に笑顔をふやしたい、と、情熱をかけてお仕事されています。世界中の人たちとつながって、喜びと絆が生まれる・・私の歌もそうありたいな、と励まされます。
d0101430_17482082.jpg
写真はhttp://www.hasuna.co.jp/から。私がつけたのは、アフリカ・ルワンダの牛の角を使用したピアス。
HASUNAはなんと会場になった青山「月見ル君想フ」のすぐ近くにお店があります。ぜひのぞいてみてください。名古屋栄店もオープンしたそうなので今度、私も行ってみようと思っています。

イベントが終わった後は、ベネズエラからクアトロ奏者チェオ・ウルタード率いるアンサンブル・トラディショナル・ベネズエラが到着、関東の4カ所で共演しました。チェオのアンサンブル・グルフィーオとはベネズエラでちょうど1年前に共演したという経緯があります。チェオは尊敬するマエストロ、その相棒のベースのダヴィにはベネズエラ音楽の多くを教えてもらいました。
彼らが来たのでとても嬉しかった!控え室はまるでカラカスでしたね。
d0101430_1749261.jpg

ベネズエラ音楽は5拍子のメレンゲなど、歌えば歌う程歌手が試されて学ばされる音楽の宝庫。今回もとてもためになったな。また来年行って、歌ってきたいです。
d0101430_17484069.jpg
上野の漁師酒場にて。漁師にみえてくる二人。「クリオージョでいいね」と気に入っていた。クリオージョというのは、ベネズエラでは白人、黒人、インディオなど様々な人種がまざった人たちで、国民のほとんどがそう。音楽もクリオージョだからこそ豊かであったかい。

7月、ベネズエラの風が去ったあと、旅の風にふかれて、「日本の歌」を探しにいきました。
クリオージョな日本の歌なーいかな、ラブソングなーいかな、と日本全国の民謡カセットをあつめた場所へ。すると素晴らしい歌との出会いがありました。平家の落人の里の恋の歌、詩情豊かな労働歌、舟歌など、一昔前の日本の野山では、なんて美しくおおらかな歌が歌われていたんだ、と感激しました。さっそく、今度の9月26日の「日本のうた」の演目に加えました。

7月21日には、ピアノの黒田京子さんと渋谷のdressにてライブ。久しぶりに黒京さんの美しくて深いピアノと一緒に歌って、音楽で太古までさかのぼったような。

8月8日は、青山プラッサオンゼでビスコイット・グローボのライブでした。この日もとっても盛り上がって、とってもいい磁場が広がった!

そして、「日本のうた」の音作りに集中。
このところ、ピアノの鶴来さん、パーカッションの渡辺亮さんとリハーサルを重ねてます。レパートリーを一新して、情熱捧げて作っているところ。渡辺亮さんとのパーカッションとのデュオなど、やればやるほど面白い。

先日も、京都で研究者の細川周平さんのお宅で、「日本のうた」のため、鶴来さんと日系コロニアの歌のリハをしました。今回も、ブラジル録音の、すごくレアな音源を提供いただきました。
知られざる50年前の日系コロニアの音楽、日本民謡とブラジルのリズムとを融合させたニクい御仁がいたり、私がその時代に生きていたなら、絶対に仲間に入りたかっただろうというような、聴けば聴くほどおもしろい録音。こういう世界を今の日本で聴いてほしい。広い世界へ出て行った人たちが作った歌は、きっと閉塞した時代に希望をくれるんじゃないかと思います。

そして、日本の中で歌い継がれていた、知られざる名曲も。
来週は、徳島へ平家の歌の故郷、祖谷(いや)へ行ってきます。そう、今回の日本の歌探しで一番の収穫は、祖谷に伝わる歌でした。

平家がどうしたという歴史もおもしろいけれど、そこに残る美しい歌がどんな山でどんな暮らしのなかで歌われていたのかを身体で感じにいきたい。

ヒトの根源をさがしてる、日本のうた探しの日々、ずっと続きそうです。
たぶん、世界中どこに行っても、探していくと思います。

今日は、京都、大文字の送り火。
d0101430_20593277.jpg


お盆が過ぎて、一区切りしたような、暑いけれどどこか涼しい今宵です。
[PR]

by miomatsuda | 2012-08-16 21:31 | ◆日々雑感/Notes
ペルーから
南米の旅の後半はなんとも忙しい!

d0101430_304878.jpg

バイーア後半は、美しい島Morro de Sao Pauloで過ごし、それからサンパウロへ。
日系移民の歌をさがして、仙台在住で今たまたまブラジルに帰国中のヴァレリア大槻さんとその家族と一緒にすごしました。

古きよき日本を思い出させるあったかい人たち。日系の人たちの並外れた苦労と勇気、優しさ・・・。
サンパウロで出会った歌は、次の「日本のうた」at CAY 5/23 でも披露する予定です。
d0101430_2481851.jpg

写真をクリック↑ FBのアルバムへとびます。ヴァレリアさんとケイコお母様。自慢のハバーダ(牛のしっぽの煮込み)を囲んで。

それからウルグアイへ。ソリス劇場でコンサート。
d0101430_325763.jpg

d0101430_334761.jpg

ウーゴ・ファトルーソとカンドンベグループのREY TAMBOR、ニコラス・イバルブルという素晴らしき仲間たちと、最高のグルーヴを感じながらのコンサート。言葉はいらない一体感、最高だよ!
エドゥアルド・マテオのドキュメンタリー映画に出演したり、など濃い5日間。行く度に深まる絆、仲間がいることに本当に感謝。

d0101430_2315772.jpg

d0101430_2322089.jpg
 photo by Paula Rojas

それからチリで3日間過ごした後、今回の南米最終国ペルーへ。

ペルーでは日本にも行ったことがあるペルーを代表するギタリスト、マリオ・オロスコとコンサート。チリの友人が紹介してくれたマリオとは、前回ペルーに来たときに意気投合して、今回初めての共演。毎日遅くまでリハーサルに明け暮れ、明後日が本番!デュオがどんどん密になっていって、とても楽しいです。
コンサートは日系人会館 Asociacion Peruano Japonesにて5/11 19:30から。

d0101430_2372961.jpg
d0101430_2381859.jpg
 
ペルーのユニット写真 by Mariella Horta !

マチュピチュへも行きました。また、あらためて書きます。
d0101430_361160.jpg
お決まりカット。
アンデスの聖人の祭りに奏でられる旋律になんともいえないサウダージ。
d0101430_317256.jpg




ペルーの写真はこちら 
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.3140365595121.125957.1444362294&type=1

レパートリーには、日系ペルー人作曲家ルイス・アベラルド・タカハシ・ヌニェスさんの曲もある。
右から2番目の紳士。
d0101430_253413.jpg


さて、これからまたリハへ。
知れば知る程ペルーが大好きになっています。
[PR]

by miomatsuda | 2012-05-10 02:56 | ◆日々雑感/Notes