松田 美緒のオフィシャル・ブログ MIO MATSUDA's official blog
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カテゴリ:◆"FLOR CRIOLLA"と私( 22 )

「モランボ」
ポルトガル語ではないであろうこの不思議な言葉「モランボ」は、きっとアンゴラあたりの言葉だと思うけれど、「ぼろきれ」「弱虫」というような、捨てられてぼろぼろな感じを表します。「ぼろぼろ」ってタイトルだと本当にボロボロな感じだけど、「モランボ」ってなんか可愛い感じがします。「弱虫ちゃん」「ボロちゃん」みたいな。

これを初めて聴いた時、なんて美しい歌だろうと思いました。ボッサノヴァ以前のサンバ・カンソンです。
そして、歌詞も本当におもしろい。さすがブラジル。ユーモアがある。
きっと浮気者でなのであろう男性がまた戻ってきて、それを受け入れる女性が、
「今回は本当に戻ってきたの。そしてずっと一緒にいるのよ、神様がお望みならば」
と、神様に委ねてしまえるおおらかさ。やっぱり好きよ、ブラジル。
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by miomatsuda | 2010-01-11 19:47 | ◆"FLOR CRIOLLA"と私
「あなたのいない夜」
ウーゴが2008年に来日中、「これは聴いてみて」とペルーのアルトゥーロ・サンボ・カヴェーロを教えてくれました。聴いた時、一瞬でこのサンボおじさんの伝統的アフロペルーのサウンドにハマってしまいました。それにしても、サンボおじさん、コテコテな歌がこんなにカッコいいのはバンドのスウィングとその歌の力でしょう。そして、8分の6拍子の魔法。ペルーの歌は、大好きです。ランドーなんかはポルトガル語圏のルンドゥーと同じく妖しいアンゴラの感じがします。
いろいろ聴いていて、この「あなたのいない夜」を歌ってみたくなりました。試しにウーゴと演奏してみると、素晴らしく新しいものができる気がしました。
原曲はマリオ・カヴァニャーロ作のヴァルスです。けっこうじっくりたたみ掛けるように歌われるのでしょうが、この二人だとそうはいかない。ウーゴは一人でバンドのグルーヴを表現してがんがん弾いてくれるし、デュオだけど、歌と伴奏というより、身体張っての闘いです!

ウーゴが「ハラキリだ!」と興奮した歌詞、
「思い出は十字架の苦しみ 別れの受難に あなたなしで死んでいく」
とイエス・キリストの受難と自分の境遇を重ね合わせるタフさ、すごい。こういうところ、やはりラテンアメリカです。歌っていると、悲しい歌なのにパーンと昇華できる感じです。

この録音だけ、1年早い2008年に、ピアノとヴォーカルを同じ部屋で録りました。今から言っておきますが、一カ所スペイン語をポルトガル語で歌ってしまっています。ポルトニョールで失礼っ。

サンボさんは去年の10月に惜しくも亡くなったということを知りました。会えなくてとても残念でしたが、彼の歌を録音できてよかった。いつか天国でウーゴとのセッションを聴いてほしいと思います。

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by miomatsuda | 2010-01-11 19:21 | ◆"FLOR CRIOLLA"と私
「サボール・ア・ミ」
もう長い間この愛を味わい
わたしはあなたの味を秘め
あなたは私の味を知っている
自惚れてるわけじゃないけど
だってこんなに一緒にいたんだもの
何があってもその味は未来永劫消えないのよ
(大意)

美しいメロディーのメキシコのこの名曲、歌詞をよく聴いてみると、びっくり、すごい!
なんて粋な歌詞だろうと思いました。
そんなことを言えてしまうラテンに乾杯!!

男の人が歌うことが多い曲ではあるけど
「おまえには俺の味がついている」
って言われるより
女の人が「あんたにはあたしの味がついてるのよ」
って言った方がしっくりいく気がします。
どうでしょうかね。

ちなみにこの曲は、最近、西麻布に「甘美堂」というとっても素敵なバー&居酒屋をオープンした美甘さんに「ぜひ歌ったら」とCDをもらい、初めてちゃんと歌詞も聴きました。ほんとに録音しちゃいました。ありがとう!
華やかなウーゴのピアノを生かそうと、ヤヒロ兄さんの提案でベースの井野信義さんが入ってくださいました。ベースソロも骨太です。
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by miomatsuda | 2010-01-11 14:17 | ◆"FLOR CRIOLLA"と私
「つばめ」
空は幾つもある。
嵐の空、黄金の空、私たちには見えない幾千の空を
つばめは飛んでいく。
その小さな身体にひるまぬ意志と希望、不安、失望を秘め
時には人生の底へ、
再び水平線を見渡す空へ。
故郷を離れる彼らを「つばめ」に重ね、その境遇を思う。
いつか戻ってくるその日を待ちながら。
「つばめ」には、移民する者に語りかけるメッセージがある。
「つばめ」というタイトルの曲は、ガルデルのタンゴやメキシコの名曲にもあるが、この曲はアルゼンチンのサルタ出身のフォルクローレ歌手エドゥアルド・ファルーが、パートナーで同様にサルタ出身の詩人、音楽家のハイメ・ダヴァロスと作った曲だ。

私がこの歌と出会ったのは学生時代、当時ギターを弾いていて、今では大阪のNOVOS NANIWANOSでベースを弾いているNOVIさんにもらったCDの中に入っていた。カルミーナ・カンナヴィーノとルーチョ・ゴンザレス(ギター)のデュオ。南米のいろいろな曲が入っていて、この曲はとても力強く心に響いた。
初めて歌ったのはカーボ・ヴェルデだった。ピアニストのゼ・アフォンソが弾きたいと言い、一緒にいたアルゼンチン出身の歌手ルシアが歌詞を教えてくれた。そのとき初めてその歌詞の偉大さを知った。

アルゼンチンもカーボヴェルデも、大西洋がめぐる地域の国々はすべて、移民を受け入れ、送り出してきた国だ。港から見送る家族、親戚、友人、恋人たちの行く先を思い、別離の悲しみにどれほどの涙を流しただろう。発つ者たちも、それぞれの人生を、どれほどの望郷の思いを抱え、生きただろう。

 雄大な空を飛ぶ、冒険者さながらに飛んでいくつばめ。世界のどこかに居場所を求めている者にとって、この歌の持つ力は並々ならない。
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by miomatsuda | 2010-01-11 13:28 | ◆"FLOR CRIOLLA"と私
CDができました!
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今日、やっと一息。
先日、ワクワクして待っていたCDが、形になりました。
2色でよくここまでやってくれました!というデザインをお楽しみに。
もちろん音も!!板垣真理子さんの写真も!うれしいな、うれしいな。

歌詞対訳などでいろいろお世話になったR夫人宅にCDを持ってご挨拶に行くと、ギタリストの大萩康司さんが立ち寄り、久しぶりに懐かしい親戚に会ったような気分でした。

大萩さんは今月末は録音があるとのこと、しかもデビュー10周年とのこと、すばらしい・・・!!!

さて、リリースまで、あと10日を切りました。
曲紹介を明日から頑張ります。

やっちゃんと記念に一枚!!
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by miomatsuda | 2010-01-10 23:57 | ◆"FLOR CRIOLLA"と私
「時を暖めて」
さあて、時間があるうちに、新作「クレオールの花」で歌った愛する曲たちについて、少しお話をしようと思います。今日は、"Templando Momentos"「時を暖めて」ウルグアイのNico Ibarburu ニコ・イバルブル作のカンドンベです。

ウルグアイにはカンドンベという音楽があります。
奴隷だった黒人たちが密かに続けていた太鼓音楽です。
初めて聞いたのは、ブエノスアイレスで、ルーベン・ラダのライブでした。
それからヤヒロさんとウーゴのDOS ORIENTALESでも。
ウーゴとREI TAMBORのEMOTIVOは、私にとっては涙なしには聴けないアルバムです。
3つのタンボールの響き合い、温もり、音、胸があつくなります。私にとって、マラカトゥを聴く時の感動と似ています。

それはさておき、「やっぱりカンドンベを1曲録音したい!」とウーゴに言ってみたところ、3曲ほどピアノで弾いて歌ってくれて、これに決めました。希望溢れる曲です。

 悲しみがきえるのをごらん 太鼓の音に
 人生がまた輝くのをごらん 太鼓の音に

作者のニコ・イバルブル。ニコのことを何もしらなかった私は、きっと恰幅のいい元気なお爺さんかと思っていたら、なんのなんの、私と同じ年代で、ウルグアイを代表する新進気鋭のシンガーソングライターだったのでした。この曲も入っている彼の最新アルバムはかっこいいです!

スペイン語のTemplarという言葉、そのニュアンスを訳すのに迷って、ニコにメールで聞いてみたところ、カンドンベでは、太鼓グループが行進する前に、道々におおきな炎を焚いて、それぞれが太鼓の皮(ロンハ)を温めるそうです。それが、"Templar"というのだと。そうやってチューニングしながら、一同、心をひとつにするのだと。こんなふうに独特のハーモニーと繊細な響きが生まれるのです。

なるほど、大いに納得して、「時を暖めて」というタイトルにしました。
「温めて」より「暖めて」のほうが、大きな範囲であったまりそうなので「暖」にしました。

ヤヒロさんと一緒に、ウーゴもタンボール・ピアノを叩いています。彼は子供の頃から白人が全然いないコミュニティーに行って、カンドンベのグループで太鼓を叩いていたそうです。カンドンベは、音の響き合いを表現するのに、とてもこだわりがあるらしく、この曲だけはミックスについて最後まで指示を出してくれました。

ニコに録音を送ったところ、とても感動したという嬉しい返事がきました。
ウーゴがツアー中に息子のValentin君と一緒に聴かせている写真を撮って送ってくれました。
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日本でいっぱい歌うからね!!

心が暖まりますように。

ニコ・イバルブルのページ  http://www.myspace.com/elnicoibarburu

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by miomatsuda | 2010-01-05 22:44 | ◆"FLOR CRIOLLA"と私
「ママに贈る歌」
ママ、今日はいい天気だね
キスをちょうだい
気遣ってちょうだい
守ってちょうだい
お願いだから

こうやって始まるこの歌は、ウルグアイの天才エドゥアルド・マテオの曲です。
初めて聴いた時、なんて不思議な歌だろうと思いました。
心のなかにある永遠の子供がママに歌っているのか、子供が歌っているのか、聖母さまへ歌っているのか、そのすべてか。
私は、おなかの中の赤ちゃんが言っている言葉のように思えました。

最近まわりの女性のお友達がママになっていきます。
貴い命をはぐくむ女性たちは聖女たち。
赤ちゃんは愛をいっぱいもらってこの世界に生まれる、生まれたい。

そんな聖なる行為に感動して、歌わずにいられなかった歌です。
ウーゴが語る冒頭の物語もうかびました。

年が明ける前に、一足先に、MYSPACEでお聴きいただけます。
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by miomatsuda | 2009-12-29 19:01 | ◆"FLOR CRIOLLA"と私
自由
何に縛られていたのか
自分でもわからないくらい
自由になりました

音楽のジャンルか
宿命の名前か
「シュ」の呪縛か
形か
時間か
地図か
言語か
テーマか
遍歴か
数字か
海か 
国境か
サウダージかサウダーデか
目に見えるルーツか
目に見えない根っこか

窮屈に思えていたことは
私の心がそうさせていたのだと
今更ながらに気づき

言葉で説明することもせず
「私」を語ろうともせず
ただ聴いてほしい

澄みきった気持ちで
歌うものに愛をこめて
聴こえる音に身をまかせて
歌になる

ゼロになった

ゼロまで行けた

・・・・・・やった!!!!
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by miomatsuda | 2009-12-05 12:51 | ◆"FLOR CRIOLLA"と私
デザイン完成!
うれしいな
うれしいな
うれしいな
「クレオールの花」が紙の上に咲きました。

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表の写真を撮ってくれたのは、板垣真理子さん。ルンルンと楽しい撮影をして、最後にはストーリーがつながるのがやっぱり天才的な人。

中の写真はジョナサン・ノシター監督の奥さんでイタリア系ブラジル人の写真家パウラ・ピランディーニ。イパネマのある午後ふらっと撮影して、とても自分らしく自然なカットになってうれしい。

デザインはオーマガトキの内山加名芽さん。
彼女と一緒にきゃあきゃあ言いながらチェックして、今日完成!

中のブックレットですが。
今回は、ほんとうにこだわったのです。
歌詞をどんなふうに視覚的に伝えたいか。曲の本質や歌詞が秘めた底力まで伝わるように、こだわりにこだわりを重ね、でも綺麗に咲いてほしくて、女子ふたり頑張りました。内山さんお疲れさまでした!!

歌詞、翻訳もとても楽しくやりました。
どの歌詞も、およ?っという発見があるんです。発想の発見!!おもしろく読んでもらえたらうれしいな。

ブックレットも、どうぞお楽しみに。
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by miomatsuda | 2009-12-01 10:30 | ◆"FLOR CRIOLLA"と私
クレオール
「クレオール」って、
スペイン語ではCriollo/Criolla「クリオージョ/クリオージャ」
ポルトガル語ではCrioulo/Crioula「クリオウロ/クリオウラ」
といいますが、
ラテンアメリカでは、植民地生まれの白人のことを指していて、
カリブのあたりなんかでは、混血した人たちやその言語も表し、
さらにブラジルでは、漆黒の肌の人を指したりする。

その呼び方とその意味の違いも、おおきく捉えたらやはり、ひとつのカテゴリーに入りきれない者たちのおおまかな呼び名といってもいいかもしれない。

そう、カテゴリーなんていらないんだと思う。

たとえば、お祖父さんが黒人で お祖母さんがインディオで
お父さんがヨーロッパ人で 奥さんが日本人だったりする、
そんなひとたちはすべての血の歴史をもっている。

すべての人種の歴史をもつって、ものすごいことだ。
誰が上とか下とか言うこと自体がばかげてくる。
そういう議論はまだまだあって、人種主義は存在するけれど
クレオールの人たちのおおらかさが私は大好きだ。
そして、肌の色を超えて、おまえは何者かと魂に問いかける真摯さも。

カーボ・ヴェルデはまさにクレオールの島国で、そのお国柄を本当に感じた。
ブラジルもラテンアメリカの国々は、ポルトガル語とスペイン語を公用語とするけれど、みんなそのクレオール性をもっている。

おおらかでくすっと笑わせてくれ、でもどこまでも本気の、クレオールの恋の詩が愛しくてたまらない。
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by miomatsuda | 2009-11-30 23:50 | ◆"FLOR CRIOLLA"と私