松田 美緒のオフィシャル・ブログ MIO MATSUDA's official blog
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"Apaixonada pela vida" 
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 "Estou apaixonada pela vida !! "

 なんてすてきな言葉。「生きることに夢中なの」「人生に夢中なの」と訳せばいいのかな。もう10年来になる大好きな友人で、バイーア100%のヴィヴィーナがこう言っていたのを思い出して、笑みがこぼれた。
 映画「ヴィニシウス」を先週観に行った時のこと。ブラジルの詩人の人生と歌と愛のストーリーに、何度も涙した。シコやマリア・ベターニア、トッキーニョ、ゲストがみんないいこと言ってるんだ、これが。

 あらためて、ヴィニシウスの偉大さを痛感した。宇宙空間や神様の領域にある偉大さ。その愛は、人類を包み込む大きさ。
" Viver sem ter amor nao e' viver"「愛がない人生は人生じゃない」
"Quem tem medo passa a vida sem viver"「臆病者は人生を通り過ぎて行くだけ」
「ほんとうの不幸せは報われない愛ではなく、孤独にひとりの殻に閉じこもり生きること」
とか、そんな言葉が、スクリーンの映像にかぶさり、語られ、歌われる。
 そうだ、思い切り生きていいんだ・・・。胸にあふれる思いを口に出していいんだ・・・。思春期の頃に戻ったような気分。
 
  
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 詩人は運命の愛を必要とした。9回結婚したヴィニシウスだけど、いつも恋愛は、完全燃焼。お洒落なこぎれいな恋愛でも、かたちだけでもなく、愛するひとに自分のすべてを与えて愛した。少なくとも何年かは。
 誰かを愛するとき、その関係のなかに「神」が宿るのかなと思う。魂の神域を映し出す鏡。純粋なこころに湧く泉。生と死がいままでにない鮮やかさと重みをもちだす。生命の源から発せられることば。だれかにむけられる言葉は、世界のひとの心をうつ。愛するひとがある人はなんて幸せなんだろう。男女の恋愛だけでなく、愛することすべてにおいて。

 
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 前述のヴィヴィーナとは、私がカナダに留学中、大学の道で忘れられない出会いをした。とっても明るいブラジルのポルトガル語が聞こえ、思わず声の来るところに行ったら、ターコイズ色の鮮やかなショールを巻いたあっかるく魅力的な女性が友達とけらけら笑っていた。
 当時、彼女は40代、離婚して、16歳の息子を残し、単身カナダで勉強していたところだった。すぐに親しくなって、友達にカエターノやシコの歌を一緒に歌ったり、ブラジルの魅力をいっぱい教えてくれた。私にとって、ヴィヴィーナは愛情深きブラジルそのもの。ヴィヴィーナに出会っていなかったら、こんなにブラジルが近くなっていなかっただろうな。「ピタンガ!」という曲で、冒頭で入っているのは彼女の声だ。

 カナダにいた頃、ある夜、ヴィヴィーナを誘ってラテンの店に行ったら、彼女はそこで弾いていたウルグアイ人のギタリスト、ロドリーゴと恋におちてしまい、2年後には結婚してしまった。
 今年に入って、結婚生活は終わりを告げ、ロドリーゴはウルグアイへ帰った。
 何年もかけて勇気とエネルギーが必要な別れだったけれど、今やヴィヴィーナはすっかり元気で、おおきな笑顔で、まっすぐな瞳をむけて、こう言う。

 「私、人生に夢中なの。生きることに恋してるのよ。何度誰かを愛して、別れてしまっても、また結婚したくなるわ。また誰かに出会わなきゃね」

 そんな彼女をみていつも勇気がわいてくる。
 メルセデス・ソーサのMujeres de Argentina「アルゼンチンの女たち」のように、Mulheres do Brasil「ブラジルの女たち」という作品があるなら、それには"Vivina, Apaixonada pela Vida"「人生に恋したヴィヴィーナ」を迷わず入れたいなあ、なんてことを思ったりする。
 
 
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 イエマンジャーの彼女は「オラソン」をいつもイタポアの海で歌ってくれている。

 ヴィニシウス、ヴィヴィーナ、Vida Vivida!
 生きることに恋して、情熱にかられた詩を書こう。幾度も、幾度も。
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by miomatsuda | 2009-05-22 00:31 | ◆日々雑感/Notes | Comments(0)
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