松田 美緒のオフィシャル・ブログ MIO MATSUDA's official blog
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「解放」
 今日は、1989年のブラジルのドキュメンタリー、「オリ」の上映会。
やはりスクリーンで見ると、より見ごたえがあって、一度目には気がつかなかった数々の言葉の意味、いろいろな事柄を想起させるイメージが伝わってきた。アフリカ大陸とアメリカ大陸の4次元的なつながり。

 故郷から遠く連れてこられた人たちの子孫が、無意識に探す「土地」の記憶、肉体に刻まれた先祖の暮らし、自らをどう位置づけするかという闘い・・・・。それはすべての人に通じることだが、映画では、そのひとつの理解の仕方として、アフリカから渡ってきて、ブラジルで混合しながら再構築されたアフロ・シンクレチズムの宇宙観を基本にしようとしている。西洋的な歴史観、世界観を乗り越えて、「オリ」という、すべての「核」の概念で、ストーリーが組み立てられている。
 そして、歴史を静かに見つめる。大地に根を張り、生命共存を謳う。 
 70、80年代のサンパウロのエスコーラ・ヂ・サンバの映像、ジミー・クリフ&ジルベルト・ジルの映像など、とても貴重だった。
 
 トークをするとはいえ、専門家ではなく、ブラジルを愛する一歌手の私は、インプレッションを皆さんと分かち合うことしかできない。(伝わっていたらよいけど・・・言葉にしにくいなあ・・・)観客の皆さんは、どんなふうにこの映画をご覧になったのだろう。ぎゃくに私が質問したかった。ブラジル人の観客の二人が、混血の国、ブラジルの抱える課題について、とても大切な意見を言ってくれた。
 そして、彼らが言ってくれてわかったのだが、今日5月13日は、ブラジル奴隷解放の記念日だったのだ。 これには驚いた。恥ずかしながら、今日だったということは、私もまったく忘れていた・・。なんだか、とても不思議なことだ。そして、イベントが今日という意味ある日だったことが、とても感慨深い。
 「解放」とはいっても、何世紀にも渡って習慣となっていた奴隷制廃止、「はい、解散」のような話ではない。心が解放されることがいかに難しいかが、作品の中でよく描かれていると思う。自由。それがこの状況下でどんな意味を持つのかを、今、私には想像することしかできない。 

 いろいろなことを考えさせてくれた、巡りあわせに感謝。
 
 
 
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by miomatsuda | 2009-05-14 02:33 | ◆日々雑感/Notes
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