松田 美緒のオフィシャル・ブログ MIO MATSUDA's official blog
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古代の都で思ったこと 正月歴史探訪 その四

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 ご神木

 紀の国の那智の後は、熊野川沿いの街道をのぼり、三重県を通って、奈良に行きました。車でも6時間くらいの旅。徒歩で行ってみたいという思いが揺らいでしまいました。奈良は昔からロマンを掻き立てられる場所でしたが、今回行って、やはりそれは古代からの国際性のためだろうと思いました。
 日本の歴史は世界史から見るととても新しく、ローマ帝国が滅んだ頃、まだ弥生時代くらいなので、四方八方から海の道を通って、今知られているよりももっとたくさんの種類の人たちが遠方の秘術をたずさえて来ていただろうと思います。奈良はそんなダイナミックな交流の都で、当時の人たちはとても開けた国際感覚を持っていたのだろうと思います。そして、発想のスケールの大きさは、大仏様や運慶の仁王像にうかがえます。忍術も、そんな貪欲に外来のものを吸収していく時代、新たに伝わった術(密教の法など)を吸収して成立していったのでしょう。
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(写真は熊野)

 長くなりますが、言葉についてちょっと思ったこと。

 飛鳥(あすか)、斑鳩(いかるが)、春日(かすが)、桂(かつら)など大和の名前は、どんなふうに発音されていたのでしょう。Aska Ikarga, Kasga, Katzra と、Uの母音が強く発音されなかったんじゃないかと勝手に思います。また吉野という地名。日本全国に広がっていますが、当時はどこにアクセントがついていたのかしら。Sの音はシだったのか、スィだったのか・・。古代大和の人に会って、どんな言葉を話していたのか聞いてみたいものです。
 
 日本語は、私が外国人だったらまず勉強しないでしょう。ものすごく複雑な言語だと思います。なぜこんなに複雑なのか。長い歴史の中で様々な言語が混じりあってできたからだと思います。先住民A,B etcの言葉、渡来人A,B,C,D etcの言葉・・。今、ポルトガル語とアフリカ系の複数の言語が混ざったクレオール語の歌を聴きながら思うのは、日本語はクレオール語と同じように出来てきたのじゃないかということです。一番始めのころ、大和朝廷が言葉をひとつにまとめるためにきっと異民族の言葉を制して、彼らの言葉を強要したのじゃないかと思うのですが、それはポルトガルなど植民地宗主国がやった手と同じです。
 たとえば、カーボヴェルデという国はもともと無人島で、そこにポルトガル人がアフリカのいろいろな部族をまぜて連れてきました。彼らが一致団結できないように、違う部族を混ぜたのです。それでポルトガル語を話すようにしましたが、きちんとした語学研修なんてないので、まずは奴隷たちのコミュニケーションから始まります。公用語のポルトガル語を真似ながらいろいろな部族の言葉を混ぜて使ってコミュニケーションをはかるうちにクレオール語ができてきたのです。カーボ・ヴェルデでクレオール語を聞くと、とてもまっすぐに心に伝わってきます。飾りのない単純化された言語だからなのか、生き残りをかけて作られてきた言葉に強い言霊が宿っているからなのか、どこか感情を揺さぶる力があると思います。
 そんなふうに混沌からクレオール語が生まれたのと同じように、様々な民族が雑居していた古代日本でも、言葉の問題はなかなか大きなものだったのではと思います。だから、日本語という複雑極まりなく、かつ奥深い言語を思うと、当時一生懸命に言葉をひとつにしようと奮闘し、漢字をあてはめ、発音をただし、どうもそれだけでは言語が表記できないので、複数の音読みと訓読みを次々と付け足していった奮闘がうかがえるようです。古くから外来のものを受け入れてきた文化は、そんな混じりあいのクレオール的な時代から始まっている気がします。

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 今年の新年は、いろいろな神様を拝みました。野崎観音のインド伝来の仏様から熊野大社の神様そして観音様、それに鴨族のヤタガラス。奈良では大仏様。そして、奈良の帰りに寄ったのは、お友達のポルトガル人神父さんがいるカトリック教会。こんなにたくさんの神様に同じように敬意を表する八百万信仰は日本ならでは。
 
 日本史のアウトロー、忍者から始まり、古代日本、はてはクレオール語のことまで考えたお正月でした。
 読んでくださった皆さん、ありがとうございました。直感的な解釈が多いですがご了承ください。
 
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これから始まった旅でした。
 探訪の旅の体験を踏まえつつ、明日からは東京。
 CPLPの準備に励みます!!
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by miomatsuda | 2008-01-15 23:15 | ◆日々雑感/Notes
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