紀の国の海 正月歴史探訪 その弐
2008年 01月 14日
紀の国の海を見たいと、休日に車で紀伊半島をぐるっと旅してきました。黒潮の海は、冬と思えないほど暖かで、勝浦のマグロも美味しかった!戦乱を逃れて四方八方から海を越えてきた渡来人たちがこんなに過ごしやすい場所にたどり着いたら、それは嬉しくて仕方がないでしょう。また、ここは海の民、水軍の活躍の場でもありました。漢字を無理やりあてはめたような不思議な名前の町がたくさんありました。
忍者のルーツを遡ると、日本書紀以前の古代民族「鴨族」につながるといいます。鴨族は稲を日本列島に持ってきた人たちと言われ、弥生中期に今の金剛山,葛城山の麓に定住して水、田の神を祭っていた部族。京都にはカモという地名が多くあって、鴨川はもちろん、下鴨神社や愛宕山など、鴨族と関係の深い場所がたくさんあります。やがて、騎馬民族系の集団が大人数で移動してきて、鴨族は山城のほうに追われ、今の伊賀あたりに隠れ住んだともいわれています。真偽のほどは定かではないですが、当時は異文化の部族同士の争いはすさまじいものだったのでしょう。当時は呪詛、祭事が今よりももっと力を持っていて、鴨族はそんな術に長けたと言われ、陰陽道の始まりも鴨族と言われています。忍者には水の在りかを知る方法がたくさん伝承されていますが、それも水と関係の深かった鴨族の名残でしょうか。いったいどんな顔をしていたのでしょう!そしてどんな言葉を話していたのかな。
さて、それから勝浦の海からのどかな山道へと入り、那智の滝へ。
by miomatsuda
| 2008-01-14 20:23
| ◆日々雑感/Notes