到着!
2007年 03月 25日
1年ぶりにリオに降り立ちました。
降りた瞬間、懐かしさがこみ上げて、ああ、帰ってきた!と実感が湧きました。
真夏です。空も海も青いです。ブラジルに着いてこんなに感動したのは、初めて来たとき以来かもしれない。ラパの喧噪も、モッホ(丘)の家々も本当に懐かしい。まだこの空の青さに圧倒されています。こっちでは私は白すぎるらしいから(笑)真夏の太陽に灼かれてきます。
さっそく音楽仲間と歌い始めました。修行開始!
シコ・ブアルキの「ブダペスト」をようやく最近になって読みましたが、この本が発売になった頃、私はリスボンにいて、ブダペストとリスボンを往復している頃でした。彼のハンガリー語の捉え方を読むと、もしかしたらそれはポルトガル語圏の人が日本語を捉えるのと似ているのかもしれないと思いました。私がハンガリーにいるときは、アジア的なマジャール語が文法的にも音も九州弁のように聞こえて、どうも英語を話すのも調子が狂っていたのを覚えています。
「ブダペスト」の主人公でゴーストライターのジョゼ・コスタまたはゾッゼ・コッスタ(マジャール読み)は不思議な巡り合わせでリオとブダペストを往復し、言葉を使う仕事をしながら、いつかはハンガリー語で詩作を始める・・。そして次第に自分はどこに属するのかわからなくなっていき、イパネマの海辺でぼおっと座っている・・。そのシーンを昨日イパネマからバッハまで向かうバスの中で思っていました。外国に長く住み「外国語で冒険」した経験のある人は、きっと共感するはず。私もその一人。いったいどこの人なのかわからなくなっていく・・。
これから4ヶ月、ブラジル、アンゴラその他の土地で歌っていきます。きっと私の日常がいろいろな所で始まって、どこに属するのかもっと不確定になっていくだろうけれど、この自由な心を連れて旅してきます。
日本を出るとき、たくさん祝福をもらいました。感謝で胸がいっぱいです。日本に戻るときに、各土地のいっぱいの思い出を持って帰りたいと思います。
バッハにむかうバスの中から。
by miomatsuda
| 2007-03-25 01:50
| ◆日々雑感/Notes