秋深まり
2012年 11月 24日
11月は九州へ。「日本のうた」で歌っているキリシタンソングのふるさと長崎は伊王島へ行ってきました。リアス式海岸からはるか大航海時代に思いを馳せて、その時代から続く祈りのこころに気が遠くなるようでした。本当に行ってよかった。またこの歌たちへの思いが深くなりました。
先日のアコースティックライブで、久しぶりにファドを歌う。ギター一本で(ポルトガルギターがあればなおいいけれど)浪々と歌うのはいいなあ。
ブラジル、ポルトガル、アンゴラ、ベネズエラ、ペルー、アルゼンチンなどなどをアコースティックヴァージョンで。
2004年から大西洋の風に吹かれて南米に回って、最近は太平洋側に渡ってペルーでヴァルスを歌ったりしているこのごろ、発声法とかいろんな意味で、ぐるっとまわってファドとまたつながったなと思う。
歌のなかで歌われている、海や山の生活とか、自然、神様への祈り、港のドラマとか、愛、喜び、悲しみ、人間らしい感情の流れ。
そう思うと、どこも親しく感じられて、懐かしい故郷がいっぱいになります。
長崎の日暮れ行く漁村。