松田 美緒のオフィシャル・ブログ MIO MATSUDA's official blog
by miomatsuda
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雪の旧正月の「日本のうた」ライブ
冬の南米出発前のライブは、きまって、雪。
そんな雪の予報にも関わらずたくさんのご来場、本当に嬉しいです。
ご来場の皆さん、CAYスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

初めてのぜんぶ日本語のライブで緊張もありましたが、終始、愉しく清々しい気持ちで過ごすことができました。大好きな歌を歌うって、言葉が通じるって、純粋にいいですね。
ただ、やってみて、日本語をきれいに表現する難しさにぶち当たりました。これから頑張りたい課題です。

明後日から4ヶ月行く南米でも(旅の準備全然できてない!)日系人コミュニティーをまわって、歌い継がれている歌をひろってゆきたいし、帰国後は忘れられた美しい歌を探して、今ある歌を歌い込んで、日本に生まれた旅人歌手のライフワークとしてやっていきたいと思っています。

これからも続けていきますので、次回もぜひ聴いてください!

昨日のプログラムを載せます。
なお、「田原坂」で、Maki Kanoさんに舞っていただきました。

Mio Matsuda with CAY 2012/1/23

松田美緒(歌) 鶴来正基 (ピアノetc)  沢田穣治(コントラバス etc)

+一部+
   
麦刈歌 (福島県 民謡)

南相馬の麦刈りの歌。ひばりが飛ぶ空の下、喜びに満ちた麦刈りのようすが浮かぶような歌です。かつてと今の麦畑をおもって。

ねんにゃこころちゃこ (秋田県 子守唄)

「私のかわいい子、だれをかまって泣くの」と母がうたう愛のこもった子守唄。このメロディーの持つ独特のおおらかさに、秋田の山野を越えて、海のむこうの大陸が浮かぶよう。編曲は鬼怒無月さん。

みんな夢の中 (浜口庫之助)

恋は短い、夢のようなものだけど、女心は夢を見るのがすきなの。夢の入り口から出口まで美しい色で綴るようなロマンティックな歌だとおもいます。

出船 (杉山長谷夫/勝田香月)

1928年(昭和3年)閉塞した社会状況のなかで流行した叙情歌。港の情景と、陰鬱でいてまっすぐにのびる旋律、日本のファド、と感じる歌です。

日和下駄 (米山正夫)

美空ひばりさんの歌った名曲。これは本当に素晴らしいポップスだと思います。スウィングしていてとっても小粋!

ゴンドラの歌 (吉井勇/中山晋平)

1915年の流行歌。黒澤明監督映画の『生きる』(1952)で主演の志村喬が歌うシーンは、強烈でした。私の3rdアルバム「アザス」で録音しましたが、大好きでよく口ずさみます。編曲は、ブラジルのクリストーヴァン・バストスとジョアン・リラ。リズムは、ブラジル北東部のマラカトゥ。

月ぬ美しゃ (沖縄県 民謡)
Tonada de la Luna Llena (Simon Diaz)

八重山民謡はゆったりと波のようにひたひたと心に染みてくる歌が多いなと思います。サトウキビ畑に青い海、満月に馳せる心。思い出したのは、ベネズエラのシモン・ディアス作の「満月のトナーダ」。沖縄とベネズエラで、この2曲を一緒に歌ってみたら、ぴったり合ったので、今回は秋岡欧さんのコードアレンジでやってみます。

+二部+

田原坂 (熊本県 民謡)

明治の西南戦争の激戦地だった熊本の田原坂をうたった唄です。むごく悲しい戦いの跡を、浪々と長調でうたうところに、明治という時代のある種の清々しさを感じます。

伊王島キリシタンメドレー (長崎県 民謡)
花摘み歌/アンゼラスの歌/小人の歌

長崎県伊王島は、キリシタンの人々が弾圧を逃れ、多く隠れ住んだ所です。禁教が解かれ、カトリック教徒となってからも、このような歌が伝わっています。「花摘み歌」は聖母マリアに摘む花を心の純粋な花とかけて、人生の教訓を歌っています。「アンゼラス」とは「天使たち」の意味。祈りの心がこもった、とても美しい歌だと思います。「小人の歌」は謎が多い歌で、小さな人の、町から天国への大冒険に唱歌のようなメロディーが付いています。

*蛇足:私の一番始めのポルトガルとの出会いは、子供の頃、天草四郎に興味を持ったことでした。もし、この時代に生まれていたら間違いなくキリシタンになって、南蛮人に着いていってしまったでしょう。

Y Hoy Te Vi そのとき君をみた (Eduardo Mateo/日本語詩 松田美緒)

ウルグアイのエドゥアルド・マテオの曲がとても心に響く歌詞だったので、日本語にして歌っています。新譜「コンパス・デル・スル」でウーゴ・ファトルーソと一緒に録音しました。

小さな空 (武満徹)

言わずとしれた武満徹さんの名曲ですが、ずっと昔から存在していたような愛らしく普遍的な歌だと思います。

他人の顔 (武満徹/岩渕達治)

阿部公房原作「他人の顔」の映画で使われた武満徹作曲の「ワルツ」。情熱と狂気と無関心が入りまじった退廃的な時代をあらわすような曲です。原曲はドイツ語で歌われていましたが、日本語にこだわりたく、ショーロクラブの武満徹ソングブックでも、この日本語で歌っています。

めぐり逢い(武満徹/荒木一郎)

「アザス」で録音してから、折にふれて歌ってきました。武満徹作品の中でも、特にいとおしい歌です。

翼(武満徹)

ショーロクラブ武満徹ソングブックで初めて歌いました。チリのコンサートでもとても大きな反響がありました。希望と自由を手に入れるため、宇宙まで翼を広げる、そんなイメージです。

田舎の列車(Heitor-Vila-Lobos/Joao Souza da Lima/日本語詩 松田美緒)

ブラジルのヴィラ・ロボスの作品ですが、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を思い出させます。今日は日本語の歌詞も歌います。

+アンコール+
あなたが夜明けを告げる子供たち(笠木透/細田登)
SAIKO (Ti Goy /日本語詩 松田美緒)
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by miomatsuda | 2012-01-24 17:48 | ◆日々雑感/Notes
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