Gainsbourg-Imperial
2009年 09月 08日
ここで、オルケストラ・インペリアルがセルジュ・ゲンスブールの音楽をやるというコンサートのリハーサルが行われていた。
フランスとブラジルの交流年ということで、フランス人でがっちりブラジルの音楽界に入り込んでいるドラマー、ステファン・サン・フアンが、ずっと準備してきたイベント。カエターノとジェーン・バーキンがゲストのほか、すべてのアレンジを、長年ゲンスブールの編曲家だったジャン・クロード・ヴァニエが手がける。かなりぶっ飛んでいる人だけど、クラシックの畑の人なので、オルケストラのメンバーは初めて「決まりごと」が多いコンサートに手こずったらしい。その中でも、歌手のタルマ・ヂ・フレイタスが得意のステージングと声でぐんぐん引っ張っていた。いつもキーボードを弾いているフビーニョ・ジャコビーナが今回は2曲歌うだけだったのだが、それがまたすごくよかった。適材適所を考えるプロデューサー、偉い!ドラム、パーカッションもいつもの爆発系とは違って、かなり綿密に構成されていた。
2日間、裏から見ていたけれど、カエターノとジェーンのドゥエットはとても感動的だった。最後に、元夫のゲーンスブールにむけて、ジェーンが「Merci」を言うのも泣けた。彼女はとっても素敵な女性だった。今月、日本に行くんですってね。
なんといっても、音楽の中でブラジルらしさと、フランスのエキゾチシズムの両方が、ざわめきあって聴こえてきたのがよかった。また、ゲンスブールのファンキーさとオルケストラが見事に合っていた。ニーナ、ドメニコ、フビーニョ、ステファンの歌も味があったし。ウィルソン・ダス・ネーヴィスの存在があるだけでブラジルだった。
おめでとう!!!ゲンスブール・インペリアル!それを実現できたステファン、おめでとう!!!!DVD化もされるかも?あの場所にいられてよかった。と、すっかり観客。
それから、カエターノの世界ツアーの映画が今ブラジルで公開されているけれど、それに私がちょっと出てくるというのを、カエターノ自身から教えてもらった。しかも着物の私。ひえーー!かなりミーハーになって見にいってこよう!!
リオに帰ってきて、しばらくぼーっとしています。
ではまた!